最近のマスタリング、

CDのマスタリングと平行して、

かなりの確率でハイレゾ配信用も

同時に進行するのですが、

ハイレゾ配信のみのマスタリングっていう

お仕事もあったりします。

 

それで、こういったマスタリングをしていると

やっぱり、「ハイレゾ感」と言うと変ですが、

棲み分け、ハイレゾの方を買って良かった、

と思って頂けるような音創りを

意識したりもするわけです。

 

ハイレゾもいろいろなんですが、

私のところにくる作品は、

96KHz以上が圧倒的でして、

48KHzっていうのは、ほぼないですね。

 

ハイレゾの場合、

サンプリング周波数(KHz)の数字大きくなるほど、

より高い音域まで再現され、

時間軸の解像度も上がるので空気感が増し、

bit(量子化ビット数)の数字が大きい程、

音量がより細かく再現される、ということになるので、

そういったスペック、特性を

かなり意識して音創りをしますね。

 

 

とは言え、全体の音、楽曲のイメージ

っていうものがあるので、

すべて同じアプローチでいくわけでもなく、

当然、ミックスの仕上がり次第なところもあるので、

アプローチはいつも同じってわけにはいかないんです。

 

ローについては、ただ出すだけでなく、

「カットして出す」と、

欲しいところがしっかり出てくるので、

まぁ、これはCDでも同じですが、

解像度が良い分、44.1KHzに比べて、

いろいろな帯域での処理が、

思わぬ帯域に、より影響しやすいように思います。

 

最近のロック、ポップスでは、

「音圧」も、かなり意識しないといけないのですが、

ハイレゾ配信の場合、

敢えて、「上げすぎない」、「海苔波形にしない」

といった方向に持っていく場合も多いようですね。

 

先日、ASKAさんの

「Black & White」と「Too many people」

2枚のアルバムのハイレゾ配信用マスタリングに

関わらせて頂きました。

CDは別の方がマスタリングしていますので、

私の方はCDの事を一切考えずに

ハイレゾに特化したマスタリングです。

音圧、結構かせいでるようで、

実は、ちゃんと余裕を持たせてあります。

めっちゃかっこいいアルバムになったので、

是非、聴いてみてくださいね!

ASKAさんの声、楽曲、素晴らしいです。

配信サイト「Weare」にてチェックしてみてくださいね!

 

 

https://weare-music.jp/

 

Winns Masteringのホームページも見てくださいね!