母の初めての子育て

 

 

妹が誕生する。

 

やはり私には何の感情もなかった。

 

 

母は、子育てが初めてだ。

 

私は、祖母と叔父と叔母が小学一年生になるまで育てたようなもので、子供嫌いな母にとっては大変なように思えた。

 

初めての子育てで、私にもあたりが強くなってきていた。

 

小学一年生の私に家事の一部を任せ、いつもオムツを近所の薬局へ買いに行かせた。

 

 

 

 

 

妹は外見がとてもよく出来ていて、かわいい顔をしていた。

 

母も新しいお父さんも、外見だけは無駄に良かったので、どっちに似ても可愛いのは間違いない。

 

私は、母曰く「後ろから頭を叩きたくなるくらい父親似」らしく、いわゆる不細工そのものだった。

 

不細工でも愛嬌があれば可愛くも見えるが、根暗なブスである。

 

 

 

 

妹はキャッキャとよく笑った。

 

新しいお父さんと母は、その度に「かわいい、かわいい」を連発した。

 

私と妹は、なにもかもが真逆だった。

 

私は物心ついてから一度でも母に「かわいい」と言われた事はなかった。