平川市の大光寺城跡のことをもう少しだけ。



2021年の平川市文化センターでの特別展で

大光寺城のパネルがありました。

そこから少しご紹介します。




平成8年に行われた調査で

大光寺城を囲む戦国時代の外堀からは

たくさんの動物の骨が出土しました。


主なものは馬と犬。

その他には牛、猫、鹿、熊、狐、鶏、

カラス、鴨、カレイ(魚)など。


そして馬の骨を調べて分かったことは、




①子馬の骨が多いこと



城館の中で出産や調教が行われていました。

子馬の出土が多いのは馬の生産地である

青森の特徴です🐎🐎🐎


大人の骨の長さから推定して

肩の高さは120cmほど。

サラブレッドの160cmに比べると

だいぶ小さめ。


さらに、

歯や骨に残るストレスの跡から

曳き馬や荷物を運ぶ馬もいました。

武士が乗るだけではないんですね。





②食用にされていたこと



馬の骨に屠殺や解体の痕跡があります。

江戸時代に津軽を訪れた

菅江真澄という旅行家は、

大飢饉で牛馬を食べざるをえないほど

悲惨な状況であったと書いています。

大光寺城でも非常事態に

馬を食べたのでしょうか❓

津軽の武士たちは馬を食べることに

抵抗がなかったのでしょうか❓

さらに調査が必要です。





‥と展示パネルにありました。

(例により内容は短くはしょっています)




この時、パネル展示のほかに

出土した馬の骨も展示されていました。


馬の頭蓋骨の目と鼻の間の辺りは

大きく骨が欠けていて、

何か固いもので叩かれて

殺されちゃったのかなと想像しました。

食べるために❓


でもでも、

好んでお馬さんを食べたのではなく

大飢饉でやむを得ず食べたんだ、

‥と私は思いたい❗️





今の大光寺城跡。


ここで約200年前、

そんな世界があったんですね〜。


この木はずっと見ていたのかもしれませんね。




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