いわゆる渋谷

自然に近づく「松井康成の全貌展」

凄かった。陶芸、凄い。

これは何がすごいのだろうと思ったら

人間が自分の手で自然をねじ伏せようとして

最後の最後でいつも負けっぱなすけど

ちょっとだけ一矢報いた瞬間が見れるからなのだと感じた。

焼き物なのに、木の年輪そのものだったり

見たことある夕日の色してたり

花のふわふわとした、つかみようのない白が

何層も積み重なったりしているのを見ると

なんだ？この世界は？箱庭。

お茶碗なのに庭？壷なのに庭？

変な気分になって、とてもハイになった。

最後の最後に釜に入れることで許される

何かのマジックがあるのだと思う。

自然を写し取ろうとするんじゃなくて

自然に溶け込もうとしている分だけ

日本の焼き物はすごいんだと思う。

ここが、マイセンとかとは決定的に違うのだな。

この人、４０歳デビューなのだ。それで人間国宝。

人生、わからん。

そんな人が最初にやったのは、

日本・朝鮮・中国の古い焼き物の模倣。

ひたすらに模倣。大事なのだ、そういうことが。

こつこつ。

手帳メモにより「エマ」

読んでみる。一気読み。

誰かの一言なのか？何かの記事なのか定かではないが

ふとこういうメモに従うと邪念が入らずいい。

だからヨイ。

メモした理由を忘れたころに読むのがいい。

産業革命の頃のメイドと成金領主の恋を

日本人が読むというなんだかよくわからん状況。

群集の顔がほとんど見分けつかなくても

話そのものは盛り上がる。

身分で人生が変わったり、病気＝死みたいな世界だったり、

今はそんなことはないけれど、

たぶん気がつかないだけで、

今もままならないことだらけなのだろうと思う。

ゆっくり生きたくても生きにくいとか

何もしないで生きることは罪だとか

あれこれ同時にやっていないと楽しくない人生だとか

そういうことを思ってしまう今だって

よっぽど不幸だなあと考えた。

懸命に生きる、のだ。