例えば初学である植物のことを何か知りたいとき、ネットはあまり使っていないと言うと、
じゃあどうやって調べるの?
(↑「ウソだあ」みたいなニュアンス含む)
と言われるのだけど…。
まず、ネット情報の不確かさは、自分が精通している分野を検索したときによく分かる。
したり顔のデタラメばっかり出てくるよ(T▽T)
加えてそれらを下地に、再検証もなしに次なる記事が書かれていくから、誤情報がますます拡散されていく。
まさに劣化コピーのさらに拡大コピーが氾濫している状態だ。
そんなのまでもがさもひとつの知識かのように、すべて同列に並んでいるのが、ネットの海。
だから、自身がまったく無知なうちこそ、そこを頼ることはしないようにしている。
知らないことは、その情報の正誤を見分けられるだけの最低限の知識を、まずは生身の世界で身に付けてから。
そうすれば石玉混交の濁流の中からでも、精度の高い情報を選別できるようになるだろうからね。
僕の現在の仕事内容は、1日の大半を土と植物(草取り含む)に触れているもので、そこに元庭師のおっちゃんが居ます。
普段はもちろんおっちゃんなんて呼んでいないけど、ここでは便宜上おっちゃん。
知識も技術も経験も確かで、ついでに気さくな、しかし、おっちゃんは職人です。
質問したからと何でもペラペラ教えてくれるわけではありません。
それとなーく彼の仕事を横目で見て、自分の仕事で真似してみます。
おっちゃんは何も言いません。
最初の頃は訊いても、笑って
「いいんじゃないの」
くらいしか答えてくれませんでした。
でも、向こうも横目でちゃんと見ていてくれた。
剣の世界も同じだけど、後進の
できないなりに、やろうとするつもりと工夫はあるんだな
ってところ。
すると、そのうち段階に応じて
「ここはこうするんだ」
って、一言だけ助言をくれるようになったりする。
次に季節が来たら、梅の取り木を教えてもらえることになったよ✨
(↑この先ほかにも伐られそうな梅があるから、今度こそ先手を打つのだ(T_T))
(※梅は挿し木は難しく、通常は接ぎ木か取り木で増やすそうです)
あとはおっちゃんの棚にある植物関連の本やテキストを勝手に読んだり、と、そんな小さなカケラを少しずつ繋ぎ合わていったものが、僕の今の植物に関するささやかなベース。
まあ一言で言えば、ネットが普及する前の、フツーの学び方だよね。
でも挿し木については、知らなくてもほんとに勝手に植物がそうなっていくんだよ(T▽T)
おっちゃんが「どうやってんの???」という顔をしています。
昔、勤めていた動物病院の先生も同じ顔をしていたの、思い出した。
先生の出した結論は
「双月さんは指先から動物を操る怪光線を出してるんだ」
でした。
植物にも怪光線、出せるようになったのかな。
(T▽T)w
(操られているのは僕なんだけどね笑)