※イモムシの画像があります。
※というか、イモムシの画像しかありません。
※しかも大量の(T▽T)
苦手な方は、また次のお話でお会いしましょう m(_ _)m
さて、残った人はオーケー?
では…。
《8/31》
仕事中、地面に昆虫のフンがたくさん落ちているのを見つけました。
そこに植えてある植物はクチナシ。
ということは…
やはりこの子、ですね。
オオスカシバという、透明な羽を持つ蛾の幼虫です。
オオスカシバの幼虫は、小さなクチナシの木ならあっという間に丸坊主にしてしまうくらいの大食漢。
そんな幼虫がパッと見ただけでも結構な数います。
んー…、もう既に終齢になっているのも多いから、このままにしておいても食べ尽くすってことにはならないとは思うけど。
でも、「駆除しておいて」、と…。
(言った人も僕の生き物好きを知っているからか、申し訳なさそうにではありましたが)
えーと、駆除とは
駆→追い払うこと。
除→取りのけること。
じゃあこれも『駆除した』ってことでいいですかね…?
ええ、居るだけ全部、家に連れて帰りましたよ(つ▽T)w
愛方には帰宅前に
「おみやげ居るよ(T▽T)🐛」
と、イモムシの絵文字つきでラインを。
いざ箱を開けると、
「かわいいー(//▽//)」
もう、夫がまるで仔犬でも連れて帰ったようなリアクション。
ああ、はい、愛方は完全に僕の影響で、最近ではゴキブリを素手で捕獲して外に逃がすくらいの猛者に成長しました。
まさかそこまでになるとは(笑)。
手にイモムシを2~3匹まとわせてうっぽりしている妻を横目に、僕は入れる物の用意を。
空いている水槽に、家の隣の公園から土を取ってきて入れ、職場から持ち帰ったクチナシの枝を差して、取り急ぎなんとかなるかな?
ちなみに幼虫は19匹いました。多いな。
ちょっとね、アヤシイのが結構いるから(←寄生されてるかもの意)、どうなるか分からないけど。
幸い餌は僕が毎日職場で調達できますし、
(まだ剪定前のクチナシが別にあるので、僕が剪定するまでそのままにしておいてもらうことにしました)
何匹かでも成虫になれればいいか、くらいのつもりでやってみましょう。
「で、これどこに置くんだよ…(T▽T)」
水槽抱えてしばしウロウロして、
結局こうなりましたとさ。
オオスカシbar、本日開店です。
(何)
《9/1》
《9/2》
夜中に目を覚ましたので barを覗くと、黒くなって土の上をぐるぐる歩き回っているのが8匹 Σ(T▽T)
…よし、分かった。
きみたちはみんなここで蛹になってくれ(T▽T)
そうなると大量の幼虫たちと同じ水槽では世話がしにくいし、フンまみれになってしまうので、急ぎ容器をもうひとつ、幼虫のほうを移すために用意することに。
といってもちょうどいいものが家にないため、カシオペイアの水換え用のプラ桶を臨時で代用しました。
幼虫たちを枝ごと取り出してプラ桶に移動させ、水槽の土を蛹化組が潜りやすいように柔らかくほぐしてやる。
…深夜3時過ぎに、俺は一体何をやっているのだろう。
朝起きると、1匹は土の上に転がっていましたが、他の子たちはみんな潜っていったようです。
この子は具合が悪いのか、それともこれは前蛹の状態で、本人的には間違っていないのか。
僕には判断できないので、このままで様子を見ます。
8匹もいっぺんに蛹化の準備に入ってしまったので、これならもう全員一緒に蛹になってくれてもいいかなーと考えています。
思惑では、1匹ずつそれぞれ個別の小さな入れ物で蛹になってもらおうと思っていたんですよね。
理由①
羽化までに死んでしまったり、寄生虫が付いている個体を、選別できるため。
理由②
幼虫のときの模様のバリエーションが成虫の個体差に引き継がれるのか、知りたかったため。
手元にいる幼虫の模様が、大きく3パターンくらいに分かれているんですよ。
まずこれが一番スタンダードなやつ。
全体に緑色で、背中は少し白っぽい。
それに比べると、妙に派手なのがこの1匹。
(ちょっと具合悪そう…)
それから別のこの個体(上)には、背中に一本黒い筋が入っています。
過去にも一度だけオオスカシバの幼虫を飼ったことがあったのですが、そのときは腹側だけ真っ黒いのもいましたし、ある程度の模様の幅はあるものなのかもしれません。
で、これって成虫になったときにも違いって出てくるのかな?って。
20匹近くも一度にお世話できるなら、何かしら法則性が掴めるかと思ったんですが。
理由②のために、模様に特徴のある子だけ個別に蛹になってもらったらいいのかなー。
《9/4》
現時点で12匹が蛹化の準備に入り、残念ながら3匹が死亡。
残る幼虫は7匹です。
死んだ3匹の死因は寄生虫ではありませんでした。
2匹は元のクチナシにいたときから縮こまっていて、見るからに具合の悪そうだった幼虫。
しおしお…。
1匹はこないだの土の上に転がっていた子です。
土の中でもこうして蛹化のときにダメになっている子は他にもいるんじゃないかと思いますし、残る幼虫の中にも明らかに挙動のおかしいのがいます。
難しいね。
ちなみに僕は羽化するのが寄生虫でも構わないです。それも自然の循環ですから。
人間以外の生物が他の命を奪うこと、奪う方法に、過剰な感情論を挟む気はないんですよ。
今回も特にオオスカシバに限定して
『保護したい!』
と思ったわけではなく、単に殺す必要のない生き物たちを殺すのが嫌だったから連れて帰っただけです。
そこはオオスカシバであれ寄生蜂であれ寄生蝿であれ、みんな同じ。優先順位は特にありません。
蜂でも蝿でも蛾でも、がんばって出ておいで。
せっせと蛹室(繭)を作っています。
《9/6》
うーん、やはり厳しいですねえ。かなり多数の死者が出ております。
幼虫だと死体は縮こまってフニャフニャに。
それから(見える限りは)前蛹になる前、繭を張りはじめても、イモムシのまま同じく縮こまって力尽きる個体が多いみたいです。
寄生虫は今のところいないようです。
環境因子での全滅を防ぐため、容器は3種類、
①公園の土のみ(準備が間に合わなかった最初の8匹)
②土+落ち葉(一番手堅い環境)
③プラケース+キッチンペーパー(土に原因がある場合の全滅を避けるため)
を用意し、蛹化の準備で下に降りた幼虫たちを分散させて入れました。
そのどれの中でも無事に蛹になるものと死ぬものが出るということは、環境ではなく、最初に連れてきた段階で、その木に付いていた1グループ全部がウイルスか何かにやられていたのかな…という感じがします。
土に潜っていったのにも、無事なのが何匹かだけでもいればいいけど。
(だとしたら、後から追加された3匹を一緒にしてしまったのは失敗だったかな…)
僕はこういう状態をこれまでに見たことがなかったのですが、2匹がこんなふうに、一部(2匹とも同じ箇所)がやわやわな状態で蛹になりました。
うち1匹はすぐに死んでしまったけど、もう1匹はまだ生きています。
これ、なんだろう??