自転車の数字のお話し | そらの上には何がある?

そらの上には何がある?

中年夫婦のもとにやってきた中年犬 シェルティの「そら」
でも、新しい生活が始まります。

3週間ぶりのサイクリングですが、今回は自転車にまつわる数字の話です。
(こんなの誰も読まないよな~)

走り始めて30kmほど、関東平野のど真ん中に住んでいて、やっと山が見え始めた時、
後ろの変速機が不調になりました。

今までも、1日走るとちゃんと調整しないとチャラチャラとチェーンが鳴って調子は悪かったのですが、ローギアに入らなくなりました。

圏央道の高架下の日陰で自転車の上下を逆にしてワイヤー外して様子を見てみると、ワイヤーアジャスターのボルトが折れています
ねじ山がつぶれていました。


今年の初めにSTIでワイヤーがほつれ、2年前には左STI(前変速)のレバーを抑えている部分が折れてSTIを交換しています。

これは、やはり、そろそろメインパーツを交換しなさいという神の啓示でしょうか?

私の自転車のメインパーツは、シマノ アルテグラ6700 一世代前の後ろ10段変速(前は2段で、組み合わせは2×10=20段変速)です。

ギア(歯数)は、
前が50-34 のコンパクトギア
後ろ12、13、14、15、17、19、21、24、27、30 のワイドレシオのカセットです。
このカセットは、6700アルテグラが発表された時は販売されていませんでした。
アルテグラの説明書では、
フロントディレーラー FD-6700のキャパシティ 16
これは、50-34の歯数差ギリギリです。

リアディレーラー RD-6700は、
リア最大ギア 28
リア最小ギア 11
フロント歯数差 16以下
トータルキャパシティ 33
と書かれています。

当時販売されたワイドレシオカセットは、11-28で、
その場合、
トータルキャパシティ (50-34)+(28-11)=33 と、
カタログ値ギリギリになります。

私が使っていた前のカセット 12-27だと、
リア最大 27
リア最小 11
フロント歯数差 16
トータルキャパシティ (50-34)+(27-12)=31
で、まったく問題ありませんでした。

ところが、現在使っているのは、12-30でトータルキャパシティ33ですから、
リア最大 28 と、
トータルキャパシティ 
 (50-34)+(30-12)=34
の2つが性能保障に違反しています。

実は、私が変速機を買った後、メーカーのシマノは
RD-6700のマイナーバージョンアップとして、
RD-6700-Aを販売しました。
見かけは変わらないのですが、可動域を広げたのでしょう、
リアディレーラー RD-6700-Aは、
リア最大ギア 30
リア最小ギア 11
フロント歯数差 16以下
トータルキャパシティ 34
となっています。
そして、このタイミングで、12-30のカセットの販売を始めました。
これだと、今の構成ですべてクリアーされます。
(上記の内容は、すべてSSタイプについての記述です。GSではもっとワイドなギアに対応しています)

そして、これが私にとってベストなギアであるなら、この後、9000シリーズのデュラエースに移行できないのです。
なぜなら、 
リアディレーラー RD-9000-SSは、
対応最大 28/12
対応最小 23/11
フロント歯数差 16以下
トータルキャパシティ 33
9000シリーズは、さすがに純レーシングコンポで、私のような貧足を相手にしていないのです。
対応最大、トータルキャパシティ、共に今の私の組み合わせでは保障外です。
(まあ、保障外でも動くでしょうが)

自転車乗りは、自転車の重さ、パーツの値段という数字だけでなく、こんな計算をしてパーツを選んでいるのですよ。

先ほどスズキに行って、このRD-6700-Aの在庫が有ることを確認して注文してきました。

その前に、ママに、
メインパーツをデュラエースに全とっかえだと20万円ほどの出費になるよ。
と言ってきましたが、RD-6700だけだと、その4%程の出費で済みそうです。
よかったような、残念なような。




本日の走行距離 : 66.67km
今年の走行距離 : 1,449.53km