2021年8月9日 8:50筆
東京2020 オリンピックが幕を閉じました。
小池百合子都知事は、三つ紋付色留袖という第一礼装。
水色地の絽(透け感のある夏の絹織物)に末広に吉祥柄が描かれている色留袖は、おそらく「染の百趣矢野」のものではないかと推測しています。
袋帯の文様は画像ではハッキリとわからなかったのですが、西陣織の鏡文でしょうか。
(織元は桝屋高雄のねん金綴だと教えていただきました。)
白の重ね衿、帯あげ、帯〆。格調高くスッキリと上品な装いでいらっしゃいました。
閉会式のパフォーマンスは、正直なところ何が言いたいのかサッパリ伝わず、もうガッカリというレベルを通り越して冷めた眼でみてしまったのですが、小池都知事の装いは、テンションがあがりました💕 ←単純
オリンピックは世界中が注目する場です。
開催国の文化を国内外へ発信する場でもあり、この先、自国の文化の継承への道標ともなる場でもあります。
東京2020のテーマは「多様性と調和」
多様性というものは、そもそも個々の軸があってこそのもの。
その上で、どう取り入れ、どう活かすか。
そもそも「らしさ」がなければ、響かないもの。
歌舞伎と宝塚は、一見性別を超越した多様性のようにみえますが、じつは素地があってのもので、男が女を演じるからこそ美しく、女が男を演じるからこそ凛々しいというか…、ジェンダーレスとはまったく別次元のものだと思っている。(この話を広げてしまうと収集がつかないのでここまで)
とにかく、個人的な感想としては、
オリンピック史上はじめてとなる、女性から女性への五輪旗の引き継ぎ式が、小池都知事で良かったと思っています。
オリンピックの雑感は思うことがありすぎるので…、まずはここまで。
※写真はデイリースポーツより (撮影•堀内翔)