はじめてやってきました、駿府城公園。
徳川家康が晩年を過ごした城です。
1989年(平成元年)に復元された巽櫓。
珍しいL字型の2重3階の隅櫓です。
1996年(平成8年)に古来の技法で復元された東御門。
桝形門といわれる多聞櫓でつくられている、主要門です。
巽櫓と東御門はどちらも内部が史料館となっています。
駿府城公園の中に、紅葉山庭園があります。
駿河の象徴である富士山にみたてた築山。
三保の松原にみたてた州浜
「琉球王から家康公への贈り物 〜駿府今昔芭蕉布展〜」はこちらの茶室で開催されています。(〜11日まで)
美しい紅葉の樹々
糸芭蕉と糸芭蕉の繊維がつかわれた獅子頭がお出迎え
薩摩の琉球侵攻の翌年、1610年(慶長15年)に琉球王国第二尚氏王統7代目である尚寧王は島津家久に伴われ駿府城にて徳川家康に謁見します。そのときに芭蕉布50反が家康へ献上されました。
それから、410年。
家康と尚寧王が出会った地でみる芭蕉布の会です。
尚寧王の御後絵
駿府城公園の家康像
尚寧王が駿府城に滞在した旧暦8月16日〜18日は、2020年では10月2日〜4日にあたるとのことで、この日は、平良美恵子さんと真栄城興茂さんによる作品解説がありました。
献上された芭蕉布は、縞芭蕉、畦芭蕉(絽、道屯織)、練り芭蕉(砧打ちされたもの)、薄芭蕉、芭蕉布…とあったそうです。現存しているわけではないので、色などはわからないとのこと。
琉球王朝時代には王族しか着ることを許されなかった禁色の芭蕉布(復元)をはじめとして、芭蕉布のドゥジンカカン(復元)、陣羽織も展示されていました。
会場内でのお写真は、古代織連絡会の大井川葛布の村井龍彦さんからいただいた写真。
村井さん所蔵の、葛布だと思っていたら実は芭蕉布だったという火事装束も展示されています。
憧れの琉球美絣の真栄城興茂さんにお会いできました♡
動物性繊維(絹)に向く染料と植物性繊維(麻、綿など)に向く染料のお話と可能性について伺う。
琉球舞踊を舞ってくださった方
毎年、時事通信社ホールにて開催される沖縄ふれあい広場でお会いする方で、お声がけくださいました!
大宜味村からやってきて浜松で育てられたという糸芭蕉
410年前に家康と尚寧王が出会った地でみる芭蕉布。
芭蕉布の帯、芭蕉布のバッグの装いでみる。
なかなかに感慨深いです。
静岡駅からタクシーで行かれる場合、駿府城公園北門までいかれると、会場の紅葉山庭園が近いです♬
お城は広い!