8月8日には書き残しておきたい着物のこと。

 

「8」という数字は着物には縁がある数字です。


◇1反の反物を8枚に裁ち縫い合わせる◇
身頃×2、衽×2、袖×2、衿、共衿

◇袷の裏につける八掛は8ヶ所◇
裾の前身頃、後身頃
衽の上前、下前
衿先の上前、下前
袖口の左右

◇女性用と子供用は通気口が8ヶ所◇
首周り、袖口の左右、身八つ口の左右、振りの左右、裾周り

 

***
 

着物は1反の反物を8分割に平面裁断して着物の形状に仕立てます。

平面裁断による構造ゆえに、身頃や衿の上前と下前を入れ替えることで、上前が汚れても下前と付け替えることができます。

紬の場合は裏返してつかうことも可能。

 

布を纏うということはこういうことなのです。

 

8月8日8時には末広がりのように広めたい、着物のことでした。