5月29日は呉服の日

 

着物と和服と呉服の違い、ご存知でしょうか。

 

 

「着物」は着るものの総称でした。

 

「和服」は、洋服の対義語です。

 

着物には「呉服」と「太物」があります。

 

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着物は「反物」の状態で売られています。

 

なので、呉服も太物も仕立てる前の生地である反物のことをいいます。

 

絹織物を扱うところは「呉服商」、綿織物、麻織物、毛織物を扱うところは「太物商」といわれました。

 

呉服といわれる絹織物はかつて庶民にとって特別なもの。絹織物の中で紬は庶民が着ても良しとされたのは、長い繊維が取れない屑繭を農閑期に時間をかけて糸にしたからです。当時は時間にかかる賃金はカウントされていません。これが現代との大きな違いで、今は時間がかかる手紡ぎの織物は高価格となります。手績みの麻織物も同じ。

 

江戸時代になると、呉服屋が「お誂え」といわれる仕立ても請負うようになったことから、仕立てあがった呉服=着物 というイメージが定着することになり現在に至ります。

 

絹織物が呉服といわれるようになったは、雄略天皇が呉の国へ使節を派遣し機織りの職工を招いたことが由来といわれていましたが、その時代に既に呉の国はないので、高句麗、百済からの機織りの職工を呉服(くれはとり)といったことからということが定説となっています。

 

呉服(くれはとり)は、呉機織(くれはたおり)、漢機織(あやはたおり)の音が変化したもので、律令制下では服部(はとりべ)になっていきます。

 

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三国志つながりで…。

川島織物の蜀江錦文様の帯

 

 

 

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