端午の節句がやってきます。

 

〜♪ 甍の波と雲の波 重なる空の中空を 橘薫る朝風に 高く泳ぐや鯉のぼり 〜

2018年 新国立博物館「こいのぼりなう!」より

 

 

橘薫ると唄われています。

 

我が家の蜜柑の花も5月になって花開きました。

 
「橘」は吉祥文様の由来となっているヤマトタチバナの木だけではなく、柑橘類の木の総称としてつかわれます。
 
ヤマトタチバナの花
ヤマトタチバナの果実
京都御所にある右近の橘
※タチバナ関連の写真はWikipediaより
 
 
人の性質は環境や境遇によって変わることを「橘化して枳となる(たちばなかしてからたちとなる)」といいます。
 
橘も枳(からたち)も同じ柑橘類で同じような花が咲きますが、水質と土壌によって果実には違いがあるというもの。
 
楚の国の霊王(いじわるで有名な逸話がいっぱい)が外交で訪れた斉の国の大臣の晏子に対し、斉出身の盗人を引き出して、貴国の人間は皆盗人か?と困らせようとしたところ、「橘淮南(わいなん)に生ずれば則ち橘と為り、淮北に生ずれば則ち枳と為る」と答えたという逸話が由来となっています。

 

からたち(枳)といえば…。

 

〜♪ からたちの花が咲いたよ 白い白い花が咲いたよ からたちの棘は痛いよ 青い青い針の棘だよ 〜

 

このからたちの花も同じ枳。

棘があることから、この歌詞のからたちはバラの仲間だと勘違いしておりました。

 

枳、枸橘(くきつ)は同じだったのか、唐の橘だったのかっと、今さらながらに合点がいく。

 

日本への伝来は8世紀。

痩せた土壌での強く育ち棘があることから生け垣としてつかわれるようになったのだそう。

 

外出自粛で、柑橘類のベランダガーデニングをはじめて、蜜柑の花が咲き、あらためて色んなことを知る。

 

ぎっくり腰にもなっちゃったけど@@;

↑2018年 新国立博物館「こいのぼりなう!」より

 

 

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