疫病が流行っているとは思えないぐらい、清々しい五月晴れ。

 

ベランダの蜜柑の花が咲きました♬

なぜか、花弁が4枚のものと5枚のものがある@@;

 

さて、蜜柑の意匠について。

 

現在、蜜柑として流通しているものは温州蜜柑のことで、和漢三才図会(1712刊)で「温州橘は蜜柑である。温州とは浙江の南にあって柑橘の産地である」とあり、甘い橘という意味です。

 

日本では「橘」の意匠は吉祥文様となっています。吉祥文様は中国由来のものが多いのですが、橘は「非時香菓(ときじくかくのこのみ)」といわれました。

 

日本書紀の中に垂仁天皇の命により田道間守(たじまもり)が不老不死をもたらすといわれる非時香菓を求めに常世の国へと派遣されたとあり、日本では最も古い柑橘類。約10年の歳月を経て田道間守は非時香菓8竿8縵(葉のついた8枝と葉の落ちた8枝)をもって帰還しますが前年に天皇は崩御されており半分を大后へ献上し半分を天皇陵へ供えたといいます。田道間守からタチバナといわれるようになったという説もあります。

 

橘は常緑樹であり花も実もつくことから、日本では永遠の繁栄と長寿をあらわす文様とされました。

 

花と実をくっつけて意匠になったのがこちらの橘。

ザ•吉祥文様

千總の貝桶に橘の吉祥模様の訪問着に山口美術織物の松に鶴の唐織の袋帯

 

花と実を描くとどことなく西洋絵画風

西洋でも柑橘類は花と実が同時につくことから子孫繁栄のシンボルとしてジューンブライドの花嫁の髪飾りとしてつかう風習があります。

リアル花橘は華やかなパーティー向き。

 

花と実の両方を楽しめる。

そして、美味しい…。

 

柑橘類って、素晴しい〜。

 

これは檸檬の花🍋

 

ありがとうございます*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆!!!