昨日は琉球染織の組合巡りでした❣️

◉琉球絣事業協同組合へ♬

琉球絣の模様は約600種類あるといわれ、モチーフは自然や生活道具、鳥などから。図案は琉球王朝のころから伝わる「御絵図帳(みえずちょう)」から職人がアレンジしオリジナルをつくりあげています。御絵図帳とは琉球王朝時代に貢納布として織らせるためのデザイン帳のこと。琉球王朝には絵図奉行という職があり、模様や染色にも指定がありました。

琉球絣の工程は32工程。 大雑把にいうと、図案をつくり、糸を括り、染め、織るのですが、絣がズレないように糸を糊で固める「糊づけ」、絣模様になる部分を木綿糸で括る「手結」、経糸の地糸と絣糸を同時に筬に巻き取る「巻取り」など、琉球絣の特徴となる工程があります。

手織りの絣でありながら価格的にも比較的手頃な琉球絣は素晴らしい❣️

私の着物生活の半分は琉球絣に支えられているかもしれない。

南風原花織もあります。



◉知花花織事業協同組合へ♬
理事長の神田尚美さんにご案内いただきました。
いつもありがとうございます❣️

知花花織は経糸の浮き織の経浮花織(たてうきはなおり)が特徴。経糸は浮き糸と地糸を別々に巻き取るため、緒巻きは2組。浮き糸を通した綜絖を持ち上げながら図案通りに織あげます。そのために一般的な琉球でつかわれる織機とは異なって、緒巻きと剣先が2組の構造になっています。

糸繋ぎは産地によって異なることも。
南風原は喜如嘉の糸績みと同じ機結び。急遽、知花花織のつくり手に伝承⁈

知花花織の木綿半幅帯を愛用していますが、経浮き花織は糸の渡りが多くて重たいのです。それをお伝えしたところ改良され、ずいぶんと細い糸で織られ軽くなっていました。

知花は消費者の意見を取り入れてアップデートしている産地です❣️


◉読谷山花織事業協同組合へ♬

絣と紋織りものを併用した手の込んだ贅沢な織物のため、琉球王府御用達とされ王族と貴族のものとされ、読谷の住民以外の一般の人々は着用できなかったといわれています。
琉球統合やその後第二次世界大戦の影響で技術が途絶えてしまいますが、昭和30年代与那嶺貞の尽力によって復興されました。与那嶺貞は1999年に重要無形文化財の各個認定(人間国宝)をうけています。


点で織られた幾何学模様の花柄(銭花•扇花•風車花)に、絣柄を配したもの。布の裏面に糸が渡っています。

理事長の池原節子さん
南風原と読谷のつくり手座談会⁈

トゥイグワーに頭があるかないか。
そこに注目したら産地がわかる。

沖縄は染織の後継者育成事業が盛んですが、県外からの人が多いのが実情。そんな中で、読谷は地元の人だけで成り立たせているのだそう。


駆け足でしたが、これにて琉球染織の組合巡りはコンプリート❣️

皆さま、ありがとうございました\(//∇//)\