天皇の玉座である「高御座」

皇后の玉座である「御帳台」

 

グルッと全方位でみることができるのは、東京国立博物館の特別公開のみです。

 

京都御所では正面からしかみることができません。

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「高御座と御帳台」の特別公開は入場無料となっています。(〜 1月19日まで)

 

東京国立博物館の正門で専用の特別観覧パスをもらって入場。

 
会場に入る前には金属探知機のゲートをくぐる検査があります。

 

第一会場に入ると、高御座と御帳台が現れます。

 

大きさ、重厚感、質感、光沢、色…。

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職人の匠の技、自分の眼でみることでわかることがたくさんある。

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写真撮影は個人利用に限り認められています。

動画撮影はNG。

 

令和元年10月22日に行なわれた即位礼正殿の儀にて御登壇されたこの高御座は大正天皇即位に際してつくられたもの。

 

高御座の高さは約7m。

 

朱塗りの高欄。

 

黒漆塗りの継壇の浜床といわれる四角形の台座の側面には麒麟や鳳凰が描かれていました。

 

そして八角形の天蓋が設けられています。天蓋には大小の鏡や白玉。

 

鳳凰は天蓋の露盤に1羽と蓋の蕨手に各1羽の8羽。

 

御椅子の左右には剣璽と玉璽、国璽を置く台。

椅子は鳥井式長方形杢目蝋色塗螺鈿。

椅子の座面には繧繝。延喜式によると椅子ではなく四角い台座の茵(しとね)であったとされています。椅子に繧繝文様がつかわれているのはその名残ではないかと。和洋折衷です。

 

御帳台の高さは約6m。高御座より小振り。
 
柱間の帳には有職文様の小葵文。
 
高御座が八角形であるのは、大八嶋国という日本の国土、八隅という四方の隅々までという意味があるという説もありますが、天平の御世は西方諸国からの文化を様々に取り入れているので、中国の八方位陰陽説からきていると思われます。
 
高御座と御帳台へ御登壇される階段
 
菊の御紋のレッドカーペットです。
 
 
皇室の伝統は日本の匠の技の伝承でもあります。
次世代へと受け継がれていくことを願わずにはいられません。
 
第二会場へつづきます^^/
 

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