染織吉田の吉田美保子さんの工房へ♬

 

織機に経糸が張られている状態で、経糸に刷毛や筆をつかって染料を摺り込む「ブラッシングカラーズ」の工程をみせていただきました♬

 

織機から整経機をつかってグーンと経糸が張られている。

 

所々緯糸がはいっていて仮織りされている状態なのがわかります。

 

そうそう、この状態がみたかった!!!

 

吉田さんの染織は進化系。

 

伸子張りされている状態で染料を摺り込んだほうが安定すると思い立ってから、伸子張りするところに緯糸を通す仮織りをされています。仮織りなのでこの緯糸は後から解すことになる…、銘仙の解し織の技法に近いもの。ちなみに銘仙は経糸に型染めすることが特徴。

 

染織の加飾方法は無限にあるのだな〜とあらためて思う。

 

この緯糸をつかって織りあげられるとのことなので、クールな印象になるのかな。完成品をみるのが楽しみです。

 

織りあがって蒸し屋さんから戻ってきたばかりの新作もみせていただきました。

 

格子の中に摺り込みの濃淡で月が浮かんでいるかのよう♡

 

先染めの紬とも後染めの紬とも違う、絵画的な表現を可能にするブラッシングカラーズ。

 

クレーの音楽的な色彩表現やスーラの点描の絵画表現も可能にするであろうこの加飾表現。

 

お誂えの妄想が止まらない^^; ← ビョーキというか、重い恋煩いみたいなもの

 

 

染織吉田さんは、HPからの直接注文製作を受けていらっしゃいます。←検索

 

つくり手と相談しつつ育てあげる染織(ワタクシのビョーキみたいなもんですが)

 

着物や帯って皮膚感覚で纏うものですから、纏う衣にトコトンこだわりたい方、楽しみたい方、おすすめです。

 

来年は1月末の浜松を皮切りに続々と展示会が詰まっているとのことで、次々と製作される超お忙しい中、お邪魔いたしました。

 

作品楽しみにいたしております♬

 

この日の装いは、郡上紬に渡文の真綿八寸帯。

 

 

吉田さんの卒業論文「青田五良著 『上賀茂織の概念』の考察 〜挿入織物と平織着尺を再現する〜」

 

その青田五良の裂地と吉田さんが再現された着尺をみせていただいたのですが、とても通じるものがある織物で、喜んでいただけました〜♬

 

私も嬉しかった♡

 

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