記憶が風化してしまわないうちに、即位礼正殿の儀の皇室装束のことについてのレポをあげたいのですが、
「即位礼正殿の儀」と「饗宴の儀」のドレスコード / 色留袖と比翼
の反響が大きく、これに関連して「着物の格」についてのご質問があまりにも多いので、
「礼装、準礼装、略礼装の違い」を大雑把にまとめてみました。
五つ紋付色留袖>三つ紋付色留袖>一つ紋付色留袖=三つ紋付訪問着>一つ紋付訪問着=三つ紋付色無地>一つ紋付色無地>無紋訪問着>無紋色無地
•第一礼装
五つ紋付色留袖
•礼装
三つ紋付色留袖
•準礼装(セミフォーマル)
一つ紋付色留袖、三つ紋付訪問着、一つ紋付訪問着、三つ紋付色無地、一つ紋付色無地
•略礼装
無紋訪問着、無紋色無地
格式にとらわれないパーティーなどでは、華やかな小紋も略礼装となります。
総じて、第一礼装から略礼装までを「フォーマル」とザックリいうことが多いようです。
留袖には上半身に柄がありません。
大彦の三つ紋付色留袖に龍村美術織物の袋帯。紋は背と両袖の外側にあります。
無紋の訪問着が礼装化しつつある要因としては、上半身にも柄があり着席しても華やかであること、そして未婚女性が増えたことにより、振袖の代わりとなったことが一因かもしれません。
森口華弘の訪問着に北村武資の袋帯
人間国宝の二大巨頭の作品ですが、無紋なので宮中参内には着ることができない例
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