本日13時より、皇居正殿松の間にて「即位礼正殿の儀」がおこなわれます。

 

それに先立ち、午前中、皇居宮中三殿賢所にて皇室の祖先である神々に「即位礼正殿の儀」を行なうことを報告する「即位礼当日賢所大前の儀」が行なわれました。

 

「即位礼当日賢所大前の儀」は神事。

「即位礼正殿の儀」は国事。

 

「即位礼当日賢所大前の儀」にて天皇陛下がお召しになられていらっしゃるのは「御束帯帛御袍」。「帛御袍」といわれる御祭服です。

 

帛御袍は820年(弘仁11年)、嵯峨天皇の詔にて神事の御服と定められました。

 

神今食、新嘗祭にてお召しになられた天皇の祭場までの渡御の装束でしたが、応仁の乱により途絶えてしまいます。1687年(貞享4年)の東山天皇の即位御大礼にて大嘗祭が復活し、御祭服である帛御袍も再興されます。

 

帛御袍は室町時代から江戸時代まで服飾史上から途絶えていたものが復活した装束です。

 

そして大正天皇の即位御大礼以降、お召しになられるのは「即位礼当日賢所大前の儀」そして即位礼の年の「大嘗祭」のみとなっています。

 

皇后陛下がお召しになられていらっしゃるのは「白色帛御五衣御唐衣御裳
 
宮中三殿の賢所(天照大神を祀る)にて拝礼され、お告げ文を読み上げられたのち、皇霊殿(天皇家代々の御霊を祀る)、神殿(天神地祇を祀る)と拝礼されます。
 
皇室の装束も時代の変遷と共に遷り変わりがございます。
 
『今次の大嘗宮については,基本的には前回の平成度の大嘗宮に準拠した上で,皇族数や参列者数に応じた一部施設の規模の変更や儀式の本義に影響のない範囲での工法・材料の見直しなどを行い,建設コストの抑制にも留意しながら設営を行う。』
 
日本の歴史でもある皇室の伝統行事。
それを伝承することは、最高峰の技を伝承していくことに他なりません。
 
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