今年で8回目となった「きものサローネ」※会期は終了しています。

2012年の第1回目から見続けて、ブログでレポをしております。

 

「忌憚のないご意見を」とのことですので、一着物エンドユーザーからみたその変遷をザックリと。

 

 

●第1回(2012年)●

きものイベントとして、森田空美さん「きものコーディネート術」、ぎをん斎藤の斎藤貞一郎さんの「名物裂が語る染織の美」といった、小学館「和楽」によるきもの1日講座が開講されていました。客層は今とは違ったと思います。

 

出展ブースは三井ホールのみ。照明が暗すぎて着物の色がよくわからず買物には不向き。ですがこの時にインディーズで出展されていた「染めもの中野」の中野スズミさんとの出会いが、つくり手を発見する!という楽しみにつながりました。

 

 

●第2回(2013年)●

三斎流の呈茶席があったり、東京友禅の染織体験も。

 

出展ブースは、まるで蚕が繭をつくる蔟のように狭すぎて出展者の方も中にいられないぐらい…。それゆえか各ブースに出展者がいなくて、ブースから離れた場所で出展者同士で談笑されていることも多く、消費者が買物しずらい雰囲気もありました。

 

☆この頃までは、ファッションとしてだけでなく日本文化に寄り添ったイベント的要素が強い印象☆

 

 

●第3回(2014年)●

ファッションショーと買物をする展示が明らかに区分けされていったように思います。

 

☆この頃から、出展者であるつくり手自らがSNSで発信するようになり、つくり手と消費者が直接つながるようになっていく潮流がみられる☆

 

 

●第4回(2015年)●

100人コーディネートがはじまりました。

着物は着てこそのものであり、さらに着付けや帯結びにもバリエーションがあることがよくわかるイベントへと成長。

 

 

●第5回(2016年)●

全て平日開催だったので、これは業者間取引を主目的とされているのかな…という印象だったのですが、これは会場都合だったそう。ネット販売されているショップのものを肉眼で確認したい、SNSで繫がっているつくり手の人に会いたい、という消費者からの意見がブログやSNSで散見。

 

最終日には、イマジン•ワンワールドの53カ国の着物と帯がファッションショーで披露されました。つくり手も紹介され画期的。

 

 

●第6回(2017年)●

買物が主体となる「きものカーニバル」と各産地によるワークショップや講座、ファッションショーと日程もわけての構成に。他のイベントと重なってか、和洋折衷化した着物ファッションがこの時期の日本橋でみられるようになった。

 

 

●第7回(2018年)●

出展ブースの通路が広くなったり、見やすく改善されているのがわかりました。

 

 

●第8回(2019年)●

初の有料化の試み。チケットは3日間有効なので、悩んだ買物を翌日に持ち越せるのは有り難い。(これすごく大事です)

 

 

 

長くなったので、記事をわけます。

 

きものサローネのコーディネートで人気の小林染工房

 

 

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