The Okura Tokyo と同時にリニューアルオープンした大倉集古館。

 

9月初旬に内覧会にお招きいただきました♬

 

大倉集古館は大倉喜八郎によって1917年(大正6年)に設立された日本初の私設美術館。喜八郎が収集した東洋古美術と大倉喜七郎が収集した日本の近代絵画など、約2500点を収蔵しています。

 

設計は伊東忠太。西洋建築を土台としつつ日本建築を再構築した建築家です。築地本願寺や湯島聖堂も伊東忠太によるもの。

 
大倉集古館はホテルオークラ旧館の解体工事の1年前から休館し大改修工事にはいっていました。
それは建物ごと6mずらし地下スペースをつくるという大掛かりなもの。

 

5年半の歳月を費やした増改築を経てのオープン♬

 

リニューアル記念展は「桃源郷展―蕪村・呉春が夢みたもの―」(〜11月17日まで)

四条派始祖である呉春の「武陵桃源図屏風」が初公開。

 

桃源郷を描いた、呉春の師でもある与謝蕪村をはじめとする江戸絵画や日本における桃源郷図を多角的に展示しています。

 

建物の雰囲気と相俟ってとても良い感じ♡

 

日本の吉祥文様の多くは中国由来のものですが、桃は歳寒三友からなる松竹梅と比べると、日本では意匠表現としてつかわれることが少ない。

 

西王母の桃園の桃を食すると不老不死になるといわれています。ちなみに孫悟空は桃を盗み食いして天帝の怒りを買い下界に落とされる…。宝塚星組公演「食聖」の話にもつながりますね。

 

桃源郷は不老不死の理想郷として描かれますが、道教思想に基づいたものであって、日本人にはピンとこないものだったのかもしれません。

 

そして大倉集古館の所蔵品を展示する名品展も素晴しい。

 

「鬱金地垣夕顔模様縫箔」

 

「紅地紗綾形打板模様厚板」

 

宗達派「扇面流図屏風」

 

横山大観「夜桜」

 

 

地下には大倉集古館ミュージアムショップ

新しくつくられた地下も含めて建物も見どころです。

 

大倉集古館の階段手すりに鎮座する狛犬

 

大倉集古館のシンボルとなっています♪

 

※展示会場内での撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載は特別な許可を得ております。

 

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