「美ら島からの染と織 〜色と文様のマジック〜」展 が 松濤美術館にて開催中( 〜9月23日まで)
 
青い空と青い海、強い陽射しと鮮やかな花の色。

 

それを写し出したかのように、琉球の染織は多彩で華やか。

 

インドで発祥したとされる絣は交易地であった琉球王国を経路して日本へと伝来しました。

 

日本の染織技法へ多大な影響を与えた琉球王国尚伝来の貴重な染織品、それも沖縄県内に所蔵されているもののみという稀有な展示会。図録解説や記念講演会も沖縄在住の研究者によるものです。

 

作品保存のため3期にわけての展示となっています。

 

●今展示会の撮影スポット●

 

紬黄色地ムルドゥッチリ袷衣装(琉装仕立て)19世紀 ◇ 一般財団法人 沖縄美ら島財団蔵

 

琉装仕立てとなっているので、袵はなく、袖の付根にはマチがあり、裾はスリット状。

 

琉球王国と日本では着装方法が違います。

 

着物のように、おはしよりをつくって帯を結ぶということがない。

芭蕉布も基本は対丈で着装されていました。

なので、涼しく着ることができたということもあると思います。

 

17〜19世紀の琉球王国の王府は、八重山諸島、宮古島、久米島に貢納布を生産させ上納させていました。王府が王族がつかう装束を発注したものは御用布といわれ、そのデザイン図は御絵図といわれます。

 

こちらは久米島に発注された御絵図からの御用布による装束。

 

鮮やかな黄色は鬱金、絣の赤色は蘇芳、タンニン酸による鉄媒染。

 

ちなみに…、ワタクシが着用している久米島紬は、御絵図帖から復刻したもの。類似なものも展示されていました。

 

会期はこの連休までですので、ぜひ!

 

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