日本には世界でも類をみない高度な技術によってつくられている華麗な絞りの産地があります。

 

有松です。

 

絞り染めは、布の一部を糸で括る、縫い締める、折りたたむ、などをして圧力をかけた状態で布を染めることで、布の一部分に圧力をかけて染料が染み込まないように防染し文様表現をしたもの。世界各国で古くから自然発生的に行なわれている技法ですが、日本のように多種な絞りの技法がある国は他にはなく、そしてこの技法の言語表現が日本以外ではみられないことから、国際的に「shibori」と表記されています。

 
布を立体のまま防染する、その布がつくる造形の美しさが絞りという加飾表現。
 
現在でも有松絞りには80種類の技法があります。
 
しかし有松絞りとして流通しているものの中で、その特徴である絞りと染めがすべて国産、しかも有松でされているものはほんのわずかです。

 

 

今年のきもの文化検定の夏の工房見学会の産地は「有松」。

 

ワタクシは予習!?とお買い物のために前日入りしました。

 

6年半ぶりの有松は「重要伝統的建造物群保存地区」となっているところ以外、新しい建物もできて少し変化。

 

有松は名古屋市緑区の一部。

徳川尾張藩の奨励によってつくられた東海道沿いの「有松」と、織田信長が今川義元を打ち破った桶狭間の戦いの合戦の地の「桶狭間」を総称して、有松といわれています。

 

東海道沿いには、有松絞りの絞商の豪奢な建物が商家が今も立ち並び、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。そして今年は日本遺産にも指定されました。

 

有松は、街並が美しく残っているのは良いのですが…、並木や木立がないので、日陰が全くない@@;

 
この日の有松はなんと40℃という暑さあせる
 
自分史上最高に暑かった気がします。

 

重要伝統的建造物群保存地区の街並のちょうど真ん中くらいに、服部家があります。

 

尾張徳川藩による奨励によって1608年(慶長13年)知多郡の英比郷 (阿久比)からやってきた8家のうちのひとつ。

 

井桁屋を屋号とする服部家は1790年(寛政2年)創業の絞問屋。大井桁屋から分家し創業した絞問屋(服部孫兵衛家)として現在も営業されています♡

 

土蔵は、漆喰の塗籠造りに海鼠壁。

家屋は、連子格子、腰は簓子下見板張り、虫籠窓で卯建のある黒漆喰の塗籠造り。

 

さて、中の様子は…。

 

つづきます^^/

 

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