朝顔の別名は「牽牛花」

 

牽牛は牛を引くという意味。

朝顔の種は薬として珍重され、古代中国では、牛を引いていき交換の謝礼としたということがその名の謂れとされています。

 

牽牛花と言われたことと、七夕の季節に咲くことから、七夕の花ともいわれます。

 

星合香の装いには合うことでしょう。

 

紺地に夏の花の絽小紋に川島織物の朝顔文様の唐織の夏帯をコーディネート

 

朝顔は、江戸時代に園芸植物として大流行します。

その発端は1806年(文化3年)の大火によって、空き地ができたことにより、植木職人がこぞって朝顔を栽培したから。後に下級武士の内職にもなったようです。

 

立祥「東都入谷朝顔」

 

明治になると、朝顔の流行は衰退してしまいますが、入谷の鬼子母神で行なわれていた朝顔祭りは1948年(昭和24年)に復活して以来60年、七夕の季節に開催されています。

 

朝顔は秋の季語。

 

日本へは平安時代に唐から伝来した説が有力であり、万葉集に登場する「安佐加保」は、朝顔ではなく木槿のことではないかとされています。そういえば、源氏物語に登場する朝顔の君は槿(あさがお)と表記されている…。

 

朝顔の花は意匠にしても魅力がある花ですね。

 

鈴木其一「朝顔図屏風」

 

来年は、朝顔市にもいってみたい♡