「生誕125年 速水御舟」展( 〜8月4日まで) の内覧会へ♬
改めて思ったのは、御舟の発色の美しさ…。
今回はこちらの作品のみ、私的目的に限って一般鑑賞でも撮影可となっています。
山種美術館は、SNSでの発信を推進されていて早くからこういった試みをされています。着物割引もいち早く取り入れてくださった♡
速水御舟 「翠苔緑芝」1928年(昭和3年)
ひび割れた味のある紫陽花は経年劣化ではなく、御舟の意図的なもの。その技法はご家族にも明かされず今でも謎なのだそうです。
琳派の影響がみられる絶妙な金地の余白と緑のバランスが不思議な世界観。
物語の世界にいそうな兎。
黒猫もどことなくスタイリッシュ☆
今年は、速水御舟の生誕125年、そして山種美術館が今の場所へと移転して開館10周年にあたり、その記念美術展となっています。山種美術館館長の山﨑妙子さんと♬
「山科秋」1917年(大正6年)
山種美術館の速水御舟コレクション全公開♬
速水御舟は日本画の新境地を開拓し独自の画境を切り開いた画家。残念なことに41歳という若さで早世しています。
その短い生涯で描いた作品のうち120点を山種美術館が所蔵。そのうちの105点は戦後のクラシック音楽界を支えた安宅英一のコレクションでしたが、安宅産業の経営破綻により、安宅英一は山﨑種二へ譲渡の話を持ちかけ、山﨑種二は一括購入します。それによって、コレクションは海外へ流出することなく、散逸もせず、現在も見ることができるのです。文化を守るには決断力とお金の力も必要。
「炎舞」1925年(大正14年) ※重要文化財
この絵は御舟が軽井沢の別荘に滞在中に毎晩薪で火を燃やし集まってくる蛾を何度も写生し描かれたもの。
人の血肉のようでもあり、今にも不動明王が現れそうな炎。この炎は御舟自身が二度とは出せない色と語ったのだそう。見た方が本物の火事と間違えたこともあるのだとか。
植物や生物に造詣が深い昭和天皇が「蛾の眼が生きているね」と評されています。
「馬(写生画巻)」
御舟の描く動物にはリアリティはなく独特の世界観があるような気がする…。
「秋天清高」1928年(昭和3年)
「名樹散椿」1929年(昭和4年) ※重要文化財
椿の花は花ごとボトンと落ちますが、あえての花びら。
この美しさ…は、比類ない。
山種美術館のcafe椿では青山菊家がつくる展覧会にちなんだ生菓子がいただけます。
「炎舞」は黒糖大島あん♬
※展示室内での撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載の許可を山種美術館よりいただいております。
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