着物を着たい…、

この暑さでは着物を着たら汗をかく…、

着物のお手入れは時間もお金もかかって大変…、

だから着物を着ることを諦める…。

 

そういう方、多いのではないでしょうか?

 

着物関係をご商売にされている方は、店鋪や教室など冷暖房が完備された場所では着物を着ていても、移動や普段の生活で着物を着ている方はほぼいないのが現状です。

 

なので、着物のプロのアドバイスがためになるか…というと、失礼ながらそうでもないこともあるかと思います。

 

着物を着て楽しみたい!という着物エンドユーザーは、炎天下の中でも歩いたり、満員電車に乗ったり、買物して荷物をもっていたり、とにかく着物を着て動いたら汗をかくのです。

 

 

着心地、汗対策、お手入れ、

すべては、経験し、対応し、身を以て学ぶのが何よりだと思っています。

 

 

着物のお手入れについて、たくさんお問い合わせをいただいておりますが、まずは過去記事を検索の上、ご参照くださいませ。

 

自分で水洗いしている着物でも、着物の生地というか、糸の繊細さ、撚り、織の打ち込み、加飾加工など、それぞれによってワタクシになりに対策しております。ネットに入れて洗濯機で洗うもの、手洗いで押し洗いするもの、シャワーをかけるだけのもの、そして洗い方よりも、むしろ脱水と布目の整えに注意を払っているでしょうか。

 

また近いうちにご紹介したいと思っておりますので、個別でのお問い合わせのお返事は、今はお許しください。

 

「木綿は水洗いしても縮まない」と思い込んでいらっしゃる方もいるようですが、綿織物は水に強いですが縮みます。なのでお仕立て前に限界まで水を通しをし反物を縮ませておくことが必要なのです。

 

この水通しの作業が充分にできていない状態のものを確認せずにお仕立てにだして水洗いしたら8cm着丈が縮んだ…という痛い経験があります…。 

 

木綿の着物といっても、伝統工芸品の久留米絣や弓浜絣から、量産されている伊勢木綿や片貝木綿、阿波しじらなど色々。伸縮率は産地や織元によって違うので、木綿の着物の扱いに慣れているところで購入されることをおススメします。

 

 

紺仁の鳥と更紗模様の綿縮に西村織物の博多帯をコーディネート

 

日傘は屋富祖幸子の紅型染め。

 

紺仁の綿縮地は、張りがある木綿地ですが楊柳したシボがあり着心地はサラッとしています。真夏には着るには暑すぎますが、洗濯機で洗えることと、綿縮はアイロン入らずなので、汗ばむ季節や雨の日にも重宝しています。