「URIZUN 下地康子 〜うみのほとり〜 」展 へ (〜 5月12日まで)
たとえば、風は眼ではみえない。
眼ではみえないものを視覚で捉えるとき、それは風がつくる波だったり、風に揺れる樹々の動きだったりします。
それを布にしたら…、
沖縄生まれの下地康子さんの織られる布は沖縄の海と空気を感じさせてくれるのです。
ふんわりと泳ぐようにあったストール
左側の絣のストールは、何と、経糸4000本がつかわれた二重織り。袋状になっています。そしてさらに、生糸で織られた面と絹糸で織られた面とあり、その伸縮と風合いの違いを利用しているのです。
絣が空気や海底の渦みたい♪
インド藍、福木、藍生葉が織り成す透明感ある色合いが、この凝りに凝ったものを爽やか〜に魅せてますが、その手間隙考えたら、ひえーっと驚く拘り^^;
下地さん、あまりの大変さに、もう二度と織らない…とおっしゃっていましたが、もっとこうしたら…とかアイディアが浮かんだらきっとまた凝りに凝ったものを織られるに違いない。
レイチェル•カーソン著「海辺 生命のふるさと」
今展のテーマはこの本からインスピレーションを受けてつくったものなのだそう。
沖縄の海のグラデーションのようなストール♡
絹糸と綿糸の伸縮率の違いがつくるシボの質感が、コチニール、ラックダイ、蘇芳、ログウッドの色のグラデーションにさらに陰影をつけています。
この質感♡
糸が生みだす魅力が伝わってきます。
そして、この日は国立新美術館で開催中の国展に出展されている国画会の染織作家さんもいらしていました。
左から、岩本裕子さん(染色、筒描き)、下地康子さん、ワタクシ、園鍔由紀子さん(型染)、石黒裕子さん(織、絣)
国展の勢いある染織作品。
もう一度じっくりみようと思い、まだアップしていないのですが、近日中に。
今年のゴールデンウィークは沖縄旅行が叶わなかったのですが、沖縄の風と海を感じることができました♡
ヒナタノオト
とても素敵なギャラリーです。
おすすめ!
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