「時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。加之、曙の嶺に雲移り、松は羅を掛けて蓋を傾け、夕の岫に霧結び、鳥はうすものに封めらえて林に迷ふ」 万葉集 梅花の歌 三十二首序文

 
「令和」
麗らかで、柔らかく、心地良い響きですね。

 

 

元号は「天子は天の代理人であり時間と空間を超えて世界を支配する」という思想から生まれた紀年法。古代中国の前漢の武帝がはじまりですが、現在まで元号が残っている国は日本だけです。西暦は無限ですが、元号は治世が変わればリセットされるので有限。ゆえに後世からみたとき、その時代の色がわかりやすい。

 

元号を定めることは、今も古代からの天子を敬う国であるという誇りでもあります。

 

令和が日本にとって平和で豊かな時代となりますように。