「これはみておいたほうが良い!」
と、おすすめいただき、大阪滞在中に京都へ。
京都経済センターの杮落としとして
「ファッションとしてのきもの 1300年 The KIMONO」が開催中(〜 3月29日まで)
京都織物卸商業組合50周年事業でもあります。
この展覧会が貴重なのは、「着装展示である」ということ。
言わずもがなではありますが、きものは着るものであり、着てこそのものです。
ですが、きものの展示となると、衣桁にかかっている状態のものがほとんどで、着装された状態がわかるものは少ないので、こうした着装展示は貴重。さらにガラスケースに入っているわけでもないので、後からみた姿も確認することができます。
これらは、1931年(昭和6年)から約20年間開催されていた染織祭につかわれたもの。2年間で143領の衣裳をつくったのだそう。昭和初期の高度な染織の技術力が偲ばれます。
奈良時代の背子(唐衣の前身)、衣、裳、領巾。
臈纈染、紋綾織、紋羅染など、復元するに至難な染織の技法がつかわれています。
鎌倉時代の女房や侍女の装いである、市女笠に枲垂衣の壷装束姿。
室町時代の諸職の婦女の装束。
江戸時代初期の小町踊りの衣裳。
現存する小袖などを参考に復元したもの。
江戸時代は綸子、縮緬といった白生地、そして友禅染などの技術が確立し、形状とともに現代のきものの礎なっています。
ご紹介しきれないので…、取り急ぎここまで。
あまり宣伝が行き届いていないのか、鑑賞する人がとても少なかったことが残念!
これは是非に!