イタリアにちなんで、トリコローレで向かったのは、イタリア文化会館。

 

イタリアの若手デザイナーによる着物をコンセプトとした「Kimono mania」展のオープニングレセプションパーティーでした。

 

この展覧会の出発点は「支倉常長と慶長遣欧使節団」。

イタリアの人々がはじめて目にした日本人の装いは、印象深かったようで、支倉常長は豪奢な東洋の織物組み合わせた着物を纏いローマ風の帽子を被っていたと文献には遺されているのだそうです。

 

17世紀にアルキータ•リッチによって描かれた「支倉常長像」◇ ボルゲーゼ宮(個人蔵)

ちなみに、支倉常長と慶長の遣欧使節団がイタリアへ上陸したチヴィタヴェッキアにある教会のフレスコ画のマリア像は着物を着ています。描いたのはフレスコ画家として世界的に著名な長谷川路可です。

 

 

そうした印象からでしょうか、「着物」というより奇抜な「日本」をイタリアの若手デザイナーが服飾に活かしたドレスの数々。

 

着物の魅力は「1反の反物を平面裁断によって小袖の形状にして纏うもの」であり、それによって「布」そのものの素材や加飾表現が多岐にわたることだと思いますが、ジャポニズムとして西洋へと渡ると、日本の色彩感覚や構図的表現が重視されます。

 

ジャポニズムのテーマを、イタリアならではのテキスタイルやプリンティング、ドレープ、刺繍といったもので表現されていました。

 

ジャポニズムとシノワズリが融合されたような大胆なドレス。

 

袖には御所解文様が刺繍されています。

 

イラストレーターのきくちいまさん、文化学園大学の近藤尚子先生とカメラ

鎧縅に御所解文様。

印伝の尚武(菖蒲)文様は、十字架のようになっていました。

 

衿まわりを折り紙をイメージしてつくられたドレス。

デザイナーのイヴァン•ドネフさん

 

絞りのようにもみえる加飾表現をされたレザー。ジッパーもついています。

デザイナーのフランチェスカ•ノーリーさん

 

「Kimono mania」( 〜3月14日まで) 

 

 

 

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