平成最後の新嘗祭が執り行われます。

 

来年は御世代わりがあり、大嘗祭となります。

 

新嘗祭は秋の収穫祭のこと。

五穀豊穣を祈り、またその年の収穫を感謝するもの。飛鳥時代皇極天皇の御世からはじまったとされています。

 

日本は農業国であり新嘗祭は宮中祭祀の中で最も重んじられてきました。

 

天皇陛下の稲作、皇后陛下の養蚕といわれますが、どちらも自然からの恵みであり、日本を土壌から守り育ててきたものです。

 

新嘗祭で天皇陛下がお召しになられる「御斎衣」は、生成りの御袍に形状は脇が開いた闕腋袍に近いものですが、盤領の頸上の蜻蛉が2ヶ所、そして襴に襞があります。

 

「御幘御冠(おさくのかんむり)」をつけられます。纓を頭上で折り返し巾子ごと白い平絹の帯で結びます。御冠の左方で片鉤にする、かたかぎ といわれるのが高倉流。

 

掌典長以下の掌典が冠に巻いているのは「日蔭蔓(ひかげのかづら)」です。

 

新嘗祭の写真は天皇陛下が傘寿を迎えられた年に宮内庁によって公開された新嘗祭のもの。

 

新嘗祭が終わると新米を食す、という風習は、現代では収穫の時期が早まりあまり残っていないかもしれません。

 

稲穂に雀の意匠も…、晩秋には遅すぎる感じがしますが、新嘗祭にちなんでならありかも♡