ひめ吉のこの訪問着、紅葉狩りで着た〜い♡と思っておりました。

 

この週末が紅葉の見頃でしょうかもみじ
 
この訪問着はポリエステル100%なので、どんなに天候が悪くても
 
鹿といくら遊んでも平気♪
 
帯あげと帯〆は赤でパキッと。
 
帯は川島織物の雲に四方瓜に菱文様の織なごや帯をコーディネートしてみました。
 
キラキラ。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆キラキラ
 
ふと目が合った男性に「完山静仲ですね。素敵に着ておられる。」とお声をかけられました。
 
「カンザンセイチュウ???」
 

お聞きすると、カンザンセイチュウ(完山静仲)とは、朝鮮王朝第4代国王世宗の曾孫にあたる李巌(1499〜?)の日本での通称で、宗達や若冲に影響を与えたといわれている文人画家。日本絵画史の基本資料といわれる「本朝画史」1679年(延宝6年)刊行 では、完山静仲は室町時代の画僧と誤って記載され、幕末の「古画備考」1850年(嘉永3年)起筆で訂正される一幕もあったりするのだとか。中国絵画だけでなく朝鮮絵画が日本画へ与えた影響など、お話を聞ききすると実に興味深い…。

 

完山静仲という通り名があるように、李巌の作品といわれるものは日本に何点か伝来していて「花鳥猫狗図」は「古画備考」に記載されているけれど、現在は平壌美術館の所蔵なのだそうです。

 

大正末期に日本画粋社が当時の最高峰の技術をつかった木版多色摺りで「日本木版画粋」の中の1枚として販売しているので、「花鳥猫狗図」は図案として世の中に出回っているのではないかということ。

 

「日本木版画粋」の1枚がこちら。

 

李巌(完山靜仲)「花鳥猫狗図」

そして、じつは双幅の片側だったことも知る。

 

奈良の大和文華館には、中国朝鮮の美術の絵画コレクションが充実していて、李巌(完山静仲)の「双狗図」が所蔵されているのだそう。

 

奈良でこの着物を着たのも、御縁があってのものだった…と思わずにはいられません。