自由が丘にある 岩立フォークテキスタイルミュージアム へ♪

時系列が遡りますが…、9月13日のことですので、ワタクシ秋色の夏物の装いです。

岩立フォークテキスタイルミュージアムは、ご自身も染織家である館長の岩立広子さんが、50年にわたって世界中を飛び回って蒐集された8000点あまりの染織品を収蔵する美術館。企画展がある週3日間、木金土(10時〜17時)に開館しています。

入口には素敵なスリッパが用意されていて履き替えます。

 

「アフリカの藍、日本の藍 - 大胆さと繊細さの対比 -」展 が開催中( 〜11月10日まで)

 

藍の歴史は古く紀元前3000年のインダス文明の遺跡から藍染めの染織槽跡が発見されています。現在世界最古といわれる藍染めの布は紀元前2500年〜紀元前1200年のエジプトのミイラに巻かれていた布。あのツタンカーメンの衣裳にも藍染めの布がありますが、それはアフリカ産の藍ではなくインド藍の成分に近いといわれています。

 

ジャパンブルーといわれるように日本の藍は有名ですが、藍は世界中、中南米やインドでも古くからつかわれている染料なのです。

 

アフリカの藍染めと日本の藍染め。

それを対比してみる展覧会。

 

布のもつ魅力を堪能できます。

 

●アフリカの藍染め●

アフリカ産の藍はヨルバ・インディゴといわれるマメ科の藍。素材は木綿、技法としては絞りのものが主流。ナイジェリアのヨルバ族の藍の絞りの布はアディレといわれます。儀式でつかわれるという力強い布は、やはり広い広い大地が生みだした大らかさを感じずにはいられない。

 

●日本の藍染め●

暮らしでつかわれる実用性があり、技法には工夫がみられるのが、繊細で細やかな職人仕事ができる日本の染織。刺し子だったり型染めだったり。

今回の展覧会は藍染師の田中昭夫さんの布が寄贈されたことがきっかけなのだそうです。

 

岩立フォークテキスタイルミュージアムの展示には葛布の台座がつかわれていました。こんなこだわりも素敵。

 

ご一緒した西岡万紀さんは田中昭夫さんの帯を里帰り♡

 

ああ、なぜワタクシはこの田中昭夫の最後の着尺の藍染め小紋を着ていかなかったのか…、と悔やむ。←暑かったからなんですけどね。。。会期中にこの藍染めでもう一度行きたい。

 

藍の持つ力、それは広い世界で、そして長い年月を経ても、魅力的です。

 

※展示会場内での撮影及び「きものカンタービレ♪」への掲載の許可を特別にいただいております。

 

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