きものサローネ 2日目

この日も16時半ごろ会場入り。

で、お知り合いに合うたびに長話をしていて、またまたちゃんと見れてない…( ̄□ ̄;)!!

 

再び!

 

●染めもの中野●

カモノハシの帯を里帰り〜♪

卵を産むというのがカモノハシの特徴なので、前柄には卵がいます。

カモノハシのマイナーさを真糊をひいた手描き友禅で描く!

というギャップが面白いかなと…、お誂えをお願いしたもの。

水辺の動物つながりで、カモノハシの帯に鷺の古布コラージュバッグ

 

●刺繍半襟 ひめ吉●

 

刺繍の半襟のネットショップなのですが、自社でのオリジナルの印刷技術を活かして着物もつくっています。びっくりするのは、仕立て上がりの着物の状態で印刷してしまうとのこと。既に絵羽になっているものにそのままプリントすることで、超コストダウンに成功しています。すごーーーーーーーーい画期的!!!

 

これは昇華転写プリントで印刷しているとのこと。昇華転写とはポリエステル100%の化学繊維にインクを染色する技術。熱によって気化したインクがポリエステル繊維に移ることでプリントができるのです。簡単に言うとアイロンプリントに近いもののようです。←ネットで調べた

 

昨年の100体コーディネートでみて、これ欲し〜と思っておりました。

伊藤若冲の作ではないかといわれている「犬猫図」

 

※若冲ではなく、完山静仲(李嚴)という朝鮮李朝の文人画家の「花鳥猫狗図」でした。

 

ポリエステル100%なので洗濯機で洗ってOK。

お値段のことを書くのもなんですが、なんとお仕立て上がりで、37800円!!!(しかも柄違いということでさらに2000円オマケしてくださった)←お買い得感がありすぎてつい公開

 

※37800円は夏着物の価格で、間違って夏着物の価格で売られたようです(汗

2018年10月は、正しくは、39960円(税込み)かと。

 

この価格で抑えるために、仕立てあがった状態の着物をプリントするという発想の転換が素晴しい。

 

海外や大雨の日にも気兼ねなく着ることができる。美術内覧会でもウケそう(゚ー゚)(。_。)ウンウン

よくみると、ワタクシが着ているほうの上前には雀が1匹いないのです。

印刷するときに間違えちゃった…とのこと。

ステキな柄間違い…ということで、ネット販売することができなかったものだそうです。おかげでサローネで出会うことができたワタクシにとってはラッキーでした♡

後ろ裾には犬がいます。八掛にも猫が入ってる〜。

アップでみると、印刷で荒くなったモザイク様のガタガタがわかりますが、それもまた一興。

この荒さも味になってる。

ひめ吉さんは着物が好きで、ご自分が着物が着たい人ゆえに、着物を着る人のことを考えているということがわかる企業努力です。

 

そして、この着物を入れて持ち歩くのにちょうど良いバッグもくださった!

 
ご紹介した2件のブースは、方や真糊で糸目糊置きし防染して彩色の手染めをする昔ながらの手描き友禅、方やポリエステルにしかできないけれど熱転写で同じものを染めることができる昇華プリントと…、全く違うものです。どちらにもメリットとデメリットがあり、制作にかかる手間や時間なども価格に反映されます。それを正しく理解した上で買物したいし着て楽しみたい。
 
色々なものがあるから、着物生活も楽しめるのです♪
 

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