「沖縄の工芸展」at 時事通信ホール 最終日

 

久米島紬事業協同組合の皆様とカメラ

右から松元徹さん、ワタクシ、平田ときさん、比嘉正美さん、仲地洋子さん。

 

高坂エミ子の格子にトゥイグワーとヒチサギー夏久米島に翡翠の刺繍の芭蕉布の帯をコーディネート。

 

夏久米島は透け感がないので、この季節にぴったり♡

軽い単衣として年中着ることができそうです。

芭蕉布の帯との相性もバッチリ♡

 

夏久米島紬は、経糸は駒糸、緯糸は駒糸と紬糸で織られています。

2014年に開催された久米島紬重要無形文化財指定10周年記念展のときに見つけた御絵図から復刻された絣に魅かれて、お誂えをお願いしたもの。染料は紅露、車輪梅、琉球藍、山桃、リュウキュウガキがつかわれています。

 

久米島紬は14世紀末に久米島の堂の比屋(堂集落の長)が明に渡り、養蚕の技術などを学んだ事が始まりとされています。久米島は海外との交流の玄関口であり、海洋王国であった琉球王国の染織の源。琉球染織の素材には、芭蕉・芋麻・木綿・絹とありますが、絹織物はほとんどが久米島か首里で織られていました。

 

久米島紬には、久米島の自然から得た染料がつかわれます。

泥染め、ユウナ染め、大地染(鉱物染め)。

 

ん…、、、コレは何で染められているんだろ…と気になったのが、薄卵色の久米島紬。海の色のグラデーションが琉球藍で表現されています。水平線にはカモメが飛んでいて絵羽の付けさげになっています。素敵〜(≧∇≦)

 

久米島紬ファンとしては、泥、ユウナ、大地染と所持しているので、蘇鉄染も着てみたい!!!←もはや病気です。

 

大地染のときもですが、素材と技法を理解してのお誂えは本当に楽しい。このためにワタクシは染織について日々学んでいるのです。

毎日着物生活のワタクシは、紬は絵羽ではないほうが着やすい。こちらの海にカモメの意匠には魅かれるのですが、日常にいっぱい着たいので、この色彩を生かして新たな意匠を考えてお誂えをお願いすることに。

大柄の絣文様が好きなので、二玉の大きい絣で、鳥好きなのでトゥイグワーをいれて、大地染めの誂えとはかぶらない印象になるように。

アーダだコーダと相談するのは楽しすぎる♪

この染めで、こんな絣で…とお願いしたら、どなたがつくれますか?っと、そういったご相談からできるのが、久米島紬の組合の素晴しいところです。今回は蘇鉄染めに琉球藍のグラデーション重視で仲地洋子さんにガッチリお願い。久米島にいって工程もみせてもらいたいо(ж>▽<)y ☆

 

この芭蕉布の帯、平良美恵子先生から「この芭蕉、糸がいい、今ではつくれないわ、とてもいい芭蕉布よ!刺繍もとってもいいわ〜、いいものよ、素晴しいわよ!」と褒めていただきましたヾ(@°▽°@)ノ

 

美恵子先生に誉めてもらえるとことさらに嬉しい。ウキウキ(〃∇〃)

 

南風原、与那国、八重山、は別記事で。

 

沖縄の工芸展は昨日で終わってしまいましたが、来年もきっとありますので、ぜひ。

 

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