今日は「呉服の日」
なので、今の着物の源流である小袖模様の装い。
 
茶屋辻模様の着物にぎをん齋藤の花菖蒲に扇子の御所解模様の帯
 
「茶屋辻」の「茶屋」とは「茶屋染」という江戸初期(寛文)の頃に開発された模様染めの技法のことであり、「辻」とは「帷子」のこと。中級武家の女性に好まれた夏の正装です。大奥の衣服制度にも取り込まれ、中臈以下が着用。

ちなみに御台所や御簾中が着用したのは「本辻」。この意匠が後の「御所解」へと繋がります。

明治維新後、庶民にも格の高いきものとして受け入れられ、茶屋辻に染め上げられていた模様そのものを「茶屋辻」というようになりました。

麻地に藍染めを主として部分的に薄黄色が入ったもので、水辺の風景に橋や蛇籠、草花、家屋が総模様で描かれています。
 
色や素材ではなくあくまでも模様が茶屋辻。
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「御所解」は江戸時代後期から大奥で好まれた公家文化や能を題材とした模様。技法は糊の白あげに刺繍を主として摺疋田や友禅は補助的に使われているのが武家女性の小袖としての特徴。

 

こちらも明治維新後に武家社会が崩壊し、庶民に質流れ品として流出したことから、格の高さから憧れを持って好まれ、模様として普及していきます。

 
第6回和装振興協議会へ。
感想は後ほど。
 

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