綱打ち式から向かった先は、ココ。

 

もしもゴールデンウィークに関東にいらっしゃるなら、朝香沙都子が自信をもって超絶におススメいたします♡

 

遠くからでもわざわざ出向く価値ありです。

 

北鎌倉古民家ミュージアムにて「自然布展」が開催中。(〜5月15日まで)

北鎌倉の駅から徒歩2分。円覚寺のお隣にある築100年以上の古民家を移築してつくられたミュージアムです。


古民家を移築してつくられたという建物がスゴイ。
幾歳月を経て重厚感を増した梁と柱をもつこの建物に自然布が何とあっていることか:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

 

自然布をみる…というより感じるのに相応しいのは、春が過ぎて夏がやってくると感じる今。

初夏の陽射しと新緑、そしてそこを吹き抜ける風と自然光だと思うのです。ここにはすべてある!

 

自然の営みから人の英知によってつくられた布。

北から南の、アットゥシ、こぎん刺し、しな布、ぜんまい、白石紙布、アンギン、大麻布、蕁麻、葛布布、近江上布、藤布、阿波太布、芭蕉布、八重山上布、宮古上布、桐板、といった自然布を網羅。←すごすぎる((((((ノ゚⊿゚)ノ

 

何よりも今回ビックリしたのは、北鎌倉古民家ミュージアムが所蔵しているコレクションの素晴しさ!

コレクションされる方と着る人は観点がまた違うのかもしれませんが、こちらのコレクションは自然布への愛情を感じる♡

 

植物から取り出した繊維からつくられた自然布。

それに施された加飾表現が素晴しいものの状態の良いコレクションがいっぱいなのです。

 

大麻布の狂言装束

 

苧麻布の夏の小袖、帷子

 

越後上布に素描された女児の紅花染の長着

 

オヒョウの靭皮繊維から糸をつくりアットゥシカラペといわれる原始機で織られ木綿布と刺繍がされるアットゥシ

 

五所川原や津軽でつくられたもので、三本の縞が特徴。現存しているものは数少ない三縞こぎん

 

芭蕉の葉脈繊維から糸づくりされる芭蕉布。芭蕉がもつ自然の光沢がなんとも魅力。

 

桐板に宮古上布

 

自然布を受けとめるのに相応しいこの重厚感あふれる環境。

 

葛布の村井龍彦さんと、古民家ミュージアムの長谷川さんとカメラ

 

館長の長谷川ご夫妻に「わ〜、着放題じゃないですか!!ウラヤマシイ〜♡」と羨望を訴えるワタクシ。

建造物や建具へのこだわりも学ぶことが多いです。

 

そうそう私もこういう建物をつくりたいの。。。(自分のためにだけど) ←妄想です

 

着装体験もさせていただきました(*^▽^*)

 

江戸時代の葛布の合羽を復刻したもの。

染めは憲法染(藍に楊梅を煮だしたもので染める)を再現したという美しい黒茶色。

被布衿のような衿は羅紗です。

 

葛布の日傘にあわせて、葛布の袖無し羽織。村井さんが着ていらしたものを着てみた。

葛布の着心地があまりにも軽くて改めて衝撃…。葛布の着尺と帯は絶対につくろうと誓う。←誰に

 

この日は、宵衣堂の小野健太さんのギャラリートーク、古代織連絡会の村井龍彦さんのレクチャー、そしてお二人の対談が開催されました。布を愛するが故に熱いお二人ですが、布が今に至るまでの検分、検証、そして未来への展望も秀逸でいつも学ばせていただいております。

 

で、夜は自然布ツアーでご一緒した皆様、染織関連のイベントでお会いする方、共々、中華街へ繰り出す。

綱打ち式から自然布展まで、息つく時間もなく、何も食さずだったので、酔いが一気にまわってたかも@@;

 

話が尽きることはない。

ああ、自然布ってやっぱり良い。

着物生活をしてとても実感しています。

 

※館内での撮影及び掲載を主宰者よりいただいております。

 

。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

 Facebookページに「いいね!」をくださる皆さまありがとうございます。

相互交流までの余裕がなく心苦しく思いますが、励みになっております。
皆さまの寛容さと染織に対する好奇心が私の原動力です♡

 

「きものカンタービレ♪」のFacebookページ矢印