「ルドン 〜秘密の花園〜」( 〜 5月20日まで) が 三菱一号館美術館にて開催中。

その内覧会レポートです♡

 

三菱一号館美術館といえば、ルドンの「グラン•ブーケ」

唯美主義が展開された1894年(明治27年)に建てられたジョサイア•コンドルの設計によるイギリスクィーンアン様式の建物を復刻したこの美術館の今やシンボル的な存在でもあります。

様々な特別展の中でも、薄暗い中にひっそりとあらわれる、この大きなパステル画の花束

意識したことはなかったのですが、この空間に入るとホッとする。
それは見慣れたからではなかった。
学芸員の安井さんのお話によると印象派とナビ派の間のような位置づけになるようです。


「グラン•ブーケ」は、フランス•ブルゴーニュ地方にあるお城の大食堂に描かれたパステルの壁画16点のうちの一つ。
今展示会では、オルセー美術館が所蔵する残りの15点も三菱一号館美術館へやってきて一堂に会しています。

ルドンの世界観は西洋の朦朧体…と表現されていましたが、確かに。

 

お城の大食堂を再現。

この広い空間に圧倒されます。

「グラン•ブーケ」の位置はモノクロのポスターになっています。

ルドンへ依頼したのは、ロベール•ド•ドムシー男爵。

その奥様が描かれた絵もあります。

「ドムシー男爵夫人の肖像」◇ オルセー美術館蔵

 

配置図と再現した空間

このスペースは一般の方も撮影可能

 

ルドンというとミステリアスなモノクロの不思議ちゃんな印象があるのですが、このような美しい花々も描いています。

 

晩年には室内装飾の下絵も描いています。

 

ゴブラン織の衝立。ルドンの朦朧体を織りで表現…。

こちらの方にも興味がいってしまう。

 

ルドン…の青。私が気に入ったのはこの作品

「若き日の仏陀」◇ 京都国立近代美術館蔵

土田麦僊がルドンの遺族から購入したものなのだそう。

 

絵本のような図録もとても良い◎

 

いつもひとりぼっちだった「グラン•ブーケ」も嬉しそう♡

まだまだ会期があるので、もう一度堪能しておきたい。そんな美術展です。

 

※展示会場内での撮影及び掲載は三菱一号館美術館から特別な許可を得ております。

 

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