衣紋道高倉流による十二ヶ月の月替わりの十二単のお服上げ

 

十二単というのは後世になって生まれた俗称。十二単という名前から12枚重ねるものと思われがちですが、基本は8枚。重ねる打衣の枚数が5枚になったことから「五衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも)」というのが正式名称となっています。現代では宮中での女性の最高礼装となっていますが、平安時代は宮仕えする女房の主人に敬意を表した装束でした。ゆえに女房装束といわれます。

 

参集殿にグルッと観客席をつくり、お服上げをみられるように舞台が設えられています。

介添人、前衣紋者、後衣紋者、お方様と入場。

 

12人のお方様を一斉にお服上げしていきます。後衣紋者は裾をたくしあげた道中スタイル。

 

お服上げが完成。

 

介添人がその月の宮中行事に因んだものや因んだ装いにて再入場。

 

卯月は葵祭り前の斎宮の禊にちなんで、女童が汗衫装束にて登場

 

そして壇がせりあがり、12ヶ月の装いの十二単が並びました。

 

睦月は三毬杖(左義長)

小正月の15日と18日に清涼殿東庭にてある青竹を束ね吉書、扇、短冊を結んで囃し立てながら焼いた火祭り。

 

水無月は田植えで水を多く使うことから。節折(よおり)

6月末日と12月末日。に宮中では天皇、皇后、皇太子、皇子の身長を竹の枝で測って印をつけて節を折るという祓いをするのだそう。

 

仙石宗会頭による12ヶ月の行事のお話は大変に興味深いものでした。

その後のお食事会では、立太子礼と黄丹の袍のお話も。

 

月々の宮中行事は今日は何の日もしくは月頭にご紹介していっても面白いですね♡

 

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