今回の小千谷の旅をご案内くださったのは、小千谷縮作家の樋口隆司さん。
雪の壁の後ろのみえるのが、樋口工藝社の工房です。
ワタクシが訪れた前日には、きものイマジンプロジェクトの高倉慶応代表がサモア独立国の大使をお連れしていらしたばかり。
毎日新聞やTBS-BS「夢の鍵」の撮影もあり、大変にお疲れのところを朝から晩までお付き合いくださいました〜。樋口先生、ありがとうございます♡
サモア大使はかんじきを履かれて、樋口工藝社の雪晒しも見学されたのだそうです。
雪でできた階段♪
サモア大使ご一行が見守る中、太陽の下で20年ものの小千谷縮の雪晒しをして黄ばみも肉眼ですぐわかるぐらいにキレイになったのだそう。
そして、イマジン•ワンワールドのためにつくられた振袖をみせていただきました。
●サモア独立国の着物「海空風光」●
ご一緒にいらしたサモア大使のお嬢さまがお召しになられて大変お喜びになられたそう。これをキッカケとして雪国小千谷と南国サモアの交流がはじまるかもしれないとのこと。素敵ですね〜♪
これは緯糸の織り図の部分
樋口作品は、定規と電卓をつかいすべて念密な計算のもとにつくられます。工学部出身の染織作家ならでは。そして精密さを要するために手績みの苧麻糸ではなく機械紡績苧麻糸がつかわれます。設計図通りにつくってもズレることもあるそうで、どうしても同じものを2反はつくることになるのだそう。
そして今まで謎だった、樋口作品の絵羽仕立てにみられる絣は、複数反分の経糸を張って別々につくっていることを知る\(゜□゜)/
サモア独立国の青空のグラデーションと国旗の☆
ハイビスカスとラグビーボール
南十字星は刺繍で表しています。
小千谷縮の緯絣は絵柄を絣付け用の型紙に丁寧に写し取って織り込む緯糸と同じになるようにつくった「木羽定規」をつかってつくられます。絣の指示だしのものなので、実際の色より区別しやすいハッキリとした色づかいになっているのがわかるでしょうか。
きものイマジンの世界各国198カ国の着物は、京友禅や絞りなどの絹ものが主流。その中でどうつくるか、とても熟考されたそうです。
小千谷縮ならではこの質感を活かした海と空の色のグラデーションの美しさ!
そして絣の意匠にはサモアのすべてが込められています。
ひとつだけ難しい花は、帯の渡文さんへふったそうなので、そちらも楽しみ♪
東京オリンピックは真夏の開催。イマジン•ワンワールド着物の中で快適な着心地であることは間違いなく、この着物を着る方は、南国の華やかさと涼やかな風を感じることができると思います。幸運かも〜♪
イマジン•ワンワールドの着物は、今ある染織の最高峰の技が活かされています。売るためのものではなく、ひとつの国を表現するための着物と帯。高名であるところも、若手の染織家も、すべて同じ制作費と決まっているゆえに試される、つくり手の技量。
着物愛好家として楽しみでなりません♪
全国の作家さんや産地とつながっていて良かった♡
これからもご紹介することで応援していきたいと思います。
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