国立劇場にて新春歌舞伎を初観劇♪

 

着物と歌舞伎が好きでその良さを広げたいと、萬屋さんと懇意にしているきもの勉強仲間が主催する「着物で歌舞伎」というイベントでした。10回目になるのだそう。

 

見どころポイントをまとめてくださったレジュメをはじめとして主催者の様々な心配りがいきとどいています。萬屋さんの全面協力によるレクチャーや茶話会などの特典もある秀逸な会なのです。

 

萬屋の中村時蔵丈夫人とカメラ

 

演目は「小栗判官」を脚色した「世界花小栗判官」(〜27日まで)

オープニングは星空に流れ星…、馬の影、そして哀切ある調べ。あとで調べたら馬頭琴だったようです。菊五郎劇団らしいファンタジックな幕開け。物語は序幕から大詰までを四季で舞台転換しながらすすみます。最前列のど真ん中のお席だったので、桜の花びらがヒラヒラ、雪がこんこんと積る臨場感とともに楽しめました〜♪

 

菊之助の馬術問答や曲馬にも魅きつけられましたが、一番印象に残ったのは、梅枝のお駒でしょうか。一目惚れしてしまった可愛らしさといい、嫉妬に狂って母のお槙に手掛けられての海老反り。そういえば、この親子もよろずや(万屋)でした^^;

 

小栗判官といえば、やはり「馬」

そして、菊五郎劇団なので菊の小紋。

千總の雲取りに横菊模様の小紋に岩間奨の絵馬の染め帯をコーディネート

菊の絞りの帯あげはえり萬、帯〆は道明の胡蝶

菊五郎劇団の菊、萬屋の紋の蝶

バッグはかづら清老舗の雪の結晶

 

好例の最後の手拭巻きでは、時蔵さんが投げてくださった手拭をキャッチ♡

気がついたら紙袋にも飛び込んでいたので、後ろの席の方に御福分け。

こ+9本線の格子+立で国立劇場という判じ文になっています。

 

終演後には国立劇場伝統芸能情報館にて、時蔵丈によるお話会がありました。

 

白拍子から細川政元へ戻るところは、烏帽子に髪の毛と張り眉毛がついていて床山さんと相談しながらつくりあげたのだそう。準備稿では白拍子でなく傾城(位の高い遊女)という設定だったそうですが、それでは引抜き(袖口、袖下など玉をつけた糸で閉じていて玉をとって上の衣裳を取り去る)をつかっても衣裳替えが難しいので、袴をつけた白拍子でいくことになった経緯。白拍子の水干と袴は結んでいなくて、線をつかっていて、張り眉毛はトノコを入れて紅でぼかしてライトがあたるとわからないようにしているとのこと。

お槙の切り下げ髪は町人の後家だけれども武家の下地があるから、忠義のために我が子に手をかけるのも武家の下地。前帯であったのは年をとっていることを示すため。などなど、貴重な裏話をお聞きすることができました。

 

最後に、時蔵丈と♡

ありがとうございました♪

 

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