毎年楽しみにしている「竺仙展」へ

 

竺仙といったら「ゆかた」ですが、注染、長板中形、奥州小紋、絹紅梅、綿紅梅…これらは型紙をつかって染められることから、竺仙は型紙をつかった企画製造を得意とし、江戸小紋や琉球紅型もあつかっています。

 

着物生活をする私にとって、浴衣は家着であり寝間着であり必需品ですので、毎年何反かお願いしております。

 

そして「型染め」という技法に特化した展示会で、つくり手の方もいらしていることから、様々なことを勉強させていただく機会でもあるのです。

 

五代目当主の小川文男社長とカメラ 

 

琉球紅型の知念紅型研究所の知念冬馬さんが隈取りの実演をされていました。

知念紅型研究所のグンバイヒルガオの帯で実演をみる。これも里帰り〜♪

白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、それぞれの糊伏せと蒸しと水元のタイミングの違いをお聞きする。うーん、今までわかっていたようで微妙だったこといっぱい。勉強になるなあ…。工程がわかってストンと落ちるように納得することってあるのです。そしてそれを理解できるとより楽しい♪

 

長板中形の野口染工場の野口汎さんと野口和彦さんとカメラ

こちらの蛇の目傘の糊置きされている反物は、年末に工房へ伺ったときに取材用に別途型付けをやっていただいたものです。こちらのレポは後日。

お仕立てがあがって着用してからレポしたいと思います。

 

型彫師の矢田幸蔵さん、和裁の御園生健治さん、江戸小紋の浅野栄一さん、根橋秀治さん、根橋亮一さんとカメラ

 

型染めの真骨頂ともいえる主型と消し型をつかって染められる文久小紋。型染め好きとしては1枚は持っておきたい。

 

型紙は文様全体がどこか繫がっていないと抜けてしまいます。繋がりが少なければ型紙は不安定になってしまい、糊置きはできません。縞などは糸入れによって文様を安定させますが、囲うように繫がった丸や白地に散らした点の文様は一枚の型紙で彫ることはできないのです。そのために、ひとつの文様の7分3分か6分4分に分けて2枚の型紙に彫ります。これを「二枚型」といいます。消し型が主型を追っかけることから「追掛型」ともいいます。

 

で、微妙に色の違う同じ型をつかって染められた文久小紋

朝香沙都子はどちらが似合うのか…。

竺仙の社長、浅野さん、矢田さんは、悩むまでもなくこっちでしょう〜と臙脂押し。私的には真っ赤を選んだのですが、臙脂色のほうが断然良い!という皆さまの意見に今回は従ってみることにしました。

うん、確かにこちらのほうが大人の品格。初場所や新年会に相応しい装い。

八掛はこれから染めていただくので、きっと着用するのは来年になると思いますが、楽しみです。染めてくださった根橋秀治さんとカメラ

 

今年のお土産にいただいた風呂敷は「竪縞寳盡」。織文類纂より模写されたもの。

 

【1月12日の装い】東京◇晴れ(湿度22%) / 最低気温-2℃ 最高気温7℃

 

この万筋の小紋は竺仙の江戸小紋ではないのですが、グンバイヒルガオの紅型の帯によくあうので、こちらを。帯あげと帯〆はシンプルに。

花緒は丹後の登喜蔵の繭先染めずりだし紬の裂地、台は菱屋カレンブロッソ。

 

竺仙展の前には、銀座松屋で開催中の「草野しずか展」へ

藤岡組紐さん、丹後の小石原さんも出店されていました!

 

そして、竺仙展の後には浅草西会館にて開催中の「絲衣司展」へ

途中で迷子になり@@; 閉館前にチラッとだけ

 

年明けは展示会ラッシュですね〜。

 

 

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