着物と帯にその国の歴史や自然が描かれる「イマジン•ワンワールド」

名の知れた老舗も、若手の染織家も、すべて同じ制作費と決まっています。ゆえに、つくり手の心意気と技量が試される、このキモノプロジェクト。現在まで65カ国の着物と帯が制作されています。オリンピックで198カ国が揃ったら、各国の特徴を絵画的表現ができる着物という日本の民族衣裳の素晴しさを世界中に知ってもらう絶好の機会になることでしょう。

 

ミクロネシア連邦の着物を制作された、東京友禅作家の大橋さやかさん(左)とアイルランドの着物を制作された安曇野在住の染織作家の古根香さん(右)とカメラ

 

三井ホールの照明って自分の骨格に合わないのか変な影ができた写真になってしまうのですが、貴重なスリーショットなので(^_^;)

 

大橋さやかさんは東京友禅作家の生駒暉夫さんの8番目のお弟子さんでいらっしゃいます。2012年第50回染芸展を鑑賞したときにはまだ新人さんでいらして、その中でこれステキ♡とご紹介した帯の作者でした。あれから5年、素晴しく成長されていらっしゃいます。

 

じつは私、今年の2月に大橋さんのミクロネシア連邦の制作現場を取材させていただくことになっていたのですが、その当日に倒れて救急搬送され入院してしまい取材できなかったという…。゚(T^T)゚。

 

その着物がこちら!

 

●ミクロネシア連邦●

ミクロネシアはカロリン諸島にある連邦国家。スコールが多いことから虹が頻繁にあらわれるので虹のミクロネシアといわれるそうです。

色鮮やかな鳥とイルカやウミガメなど海洋生物が生き生きと描かれています。

背にはミクロネシアの国章があります。

帯は帛撰監修によるりょうこう織物。こちらも国章が意匠となっています。

 

●アイスランド●

アイスランドの国旗に花々。

私が注目したのはこの鳥。

アイスランドに生息するパフィンというニシノメドリ。可愛いすぎるぅ(〃∇〃)ドキドキ

キモノプロジェクト「イマジン•ワンワールド」の良いところは、テーマの国を表現するために、その国の地理や歴史、文化、自然、伝承などを染織の技でつくり手が表現することで、日本人も深くその国を知ることができることでしょうか。そして、つくり手の方々がこういった場で紹介されモデルの着姿をみることができるというのも素晴しいです。

 

つづきます。

 

 

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