さ、寒い…。この数日で気温差が15℃ (((゜д゜;)))
結局、風邪をひきました…。
楽しみにしていた、パナソニックミュージアムの内覧会にも、今日までの展示会もいけず…。くすんくすん。寝込んでいたところ、丹後より心温まるお届けものが〜♡
繭の段階で草木染しそこからずりだして糸を引いた「登喜蔵」の繭先染ずりだし紬の裂地ヾ(@^▽^@)ノ
6月に丹後与謝野町にある工房を見学させていただきました。工房を主宰する佐橘さんご夫妻です。この魅力的な布のように温かなお人柄でお会いすると癒されます♡
丹後与謝野町は古くから養蚕業が盛んで絹織物が織られていたところ。正倉院には丹後から調として納められた丹後赤絁が残されています。絁(あしぎぬ)は国産の太くて粗い糸で織られた紬の原型といわれていますが、ずり出しの技法で紡がれた無撚りの可能性が高いとされています。
登喜蔵の繭先染めずりだし紬は、白繭から糸を紡ぐのではなく、白繭を丹後の植物で染めてから糸をずりだすのが特徴。白繭は愛媛から仕入れた国産の繭。
養蚕業を行なっていた地域では、生糸にならない屑繭からずり出した糸を紡ぎ織るという自家用の紬がつくられていましたが、養蚕業の衰退と共に屑繭そのものが無くなり、効率化がすすんだ現代では、時間と手間がかかるずりだしの技法がつかわれなくなってしまいました。
佐橘さんご夫妻は、丹後の自然と流れる空気感を生かした、ずりだし紬を今もつくられています。
ずり出すときには、山の湧き水で浸しながら指先の感覚でゆっくりゆっくりと紡いでいきます。(このお写真は2016年のきものサローネ)
丹後の植物で染められ、山からの水をたっぷり含んだ糸は、何ともいえない光沢があり魅力的な糸。
この布の光沢は、この地の水と植物と人がつくりだしたものです。
こちらは椿の花と蘇芳で染められたもの。
こちらは山桜と椿。
こちらは藤。
この色といい光沢といい、木村孝先生がお好きそう。
いつか私もこれを着こなせるように年を重ねたい!
こう思える思えるものに出会えるって幸せなことです♡
今回、送っていただいたこちらの裂地
これをつかって、花緒をつくります♪
着物のコーディネートは、面積が小さいものが大きく印象を左右します。帯〆がそう。そして足元である草履の花緒に自然な色で力がある布が欲しかったのです。この登喜蔵の布にあわせて、草履の台、巻、花緒の裏地を選んでつくるのです。
楽しみ〜。カレンときっそ!?
。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
Facebookページに「いいね!」をくださる皆さまありがとうございます。