千秋楽も過ぎましたが、秀山祭のレポを♪
秀山祭は2006年に初代吉右衛門の生誕120年を記念してはじまりました。「秀山」は初代吉右衛門の俳号。初代は多くの演目の型を作り上げた名優。その偉業を当代が受け継ぎ芸を継承していく興行。
「ひらかな盛衰記 逆櫓」は、話としては響かないのですが、歌舞伎らしい演出が好き。遠くにいるようにみせるために同じ装束の子役を使って遠近感をだすという歌舞伎独自のアナログ演出で緊迫した空気の後のほのぼのとした感じが良いのです♡
そして、その後の大立ち回りが見応えがあります。逆櫓で樋口を囲んで船の形をつくったり、歌舞伎らしい歌舞伎というか。忠義と人情、大立ち回りで魅せてくれます。
良い舞台だけに、配役の年齢層が高すぎるのが、ちょっと勿体なかったような…。
「再桜遇清水(さいかいざくらみそめのきよみず)」は、当代の吉右衛門が、こんぴら歌舞伎のために松貫四(まつかんし)の名で書き上げ清玄と浪平を演じたものを、染五郎の清玄と浪平で歌舞伎座仕様に、吉右衛門は監修をされています。
これが思いのほかに面白かった。染五郎の力を感じました。
僧の清玄(せいげん)が清玄(きよはる)という桜姫と相思相愛の若者の身替わりとなって濡れ衣を着せられるうちに本気で桜姫に恋してしまい破戒していく…。冒頭は「新薄雪物語」の清水寺のシーンと同じなので、あれ…@@;と混乱。
清玄の僧ゆえの人助けが仇となり精神を蝕んでいくようすが、とてもリアルでした。二役で気っ風のきいた浪平との演じ分けも素晴しく…。染五郎の魅力満載の舞台でした。
良いもの観た〜♪
と大満足の観劇となりました。ありがとうございました(≧▽≦)
秀山祭のクオリティ、高いです。間違いない。
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