木の葉模様の注染の浴衣にあわせていたのは、日高昌江の知花花織の半幅帯です。

 

ちなみに、知花花織には裏に経糸が渡る綜絖花技法のものと、刺繍のように文様部分をすくいとり裏に糸が渡らない縫取りの手花技法のものがあります。

 

こちらは、綜絖花技法の知花花織。経糸も緯糸も木綿糸の手織りです。

知花花織は経糸の浮き織の経浮花織(たてうきはなおり)が特徴。

経浮花織のために、裏面には経糸が縦に長く渡っています。なので重たい…。

締心地は悪くはないのですが、固くて重たいので半幅帯が限界かもしれません。

これで八寸があったらカッコイイかなあ…と思っていたのですが、半幅帯を貝の口やカルタ結びにしてパキっと着こなしたほうが良いように思います。

 

知花花織は、経糸は浮き糸と地糸を別々に巻き取るため、緒巻きは2組。浮き糸を通した綜絖を持ち上げながら図案通りに織りあげます。そのために一般的な琉球でつかわれる織機とは異なって、緒巻きと剣先が2組の構造になっています。

知花花織の技は18世紀には確立されたといわれています。旧暦8月14日のウマハラシー(馬乗り競争・男の祭り) 、8月15日のウスデーク(臼太鼓・五穀豊穣を願う女性の祭り)、芝居と舞踊の装束としてつくられていました。戦争などでその技は一時期途絶えていましたが、2000年から復元、復興が試みられ現在に至ります。2010年には沖縄県の伝統工芸製品、2012年に経済産業省の伝統的工芸品に指定されています。

 

家では半幅帯が活躍するので、花織でも色んな技法の着心地を感じたいですね♡

 

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