長崎巌先生の「染織品の素材と用途」の講義へφ(.. )

世界でも稀な多種多様な染織が今も残る日本。その素材別の利用の歴史を概観しました。
長崎先生の講義は、麻(大麻•苧麻)であったものが絹になった理由、絹だからこそ可能になった技法、質的向上によって生まれた技法、それぞれの時代背景、と考察の仕方がとても理論的。こうした着眼点と検分がなければ、「伝統」や「伝承」といわれているものは、消費者を惹きつけるためにつくられた間違った「物語」であろうし、この情報化社会において、さらに消費者側が学ぶ意識が高い今、そうした矛盾点から綻びが生じているということを、着物業界の人間が気がついていない…というのも問題点のひとつだと思う。


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【6月12日の装い】東京◇晴れ(湿度37%) / 最低気温17℃ 最高気温26℃

日本の最西端の与那国島で織られる与那国花織は、役人のみが着用を許された、幾何学文様の紋織りの花織。与那国花織は裏に糸が渡らない花織ですので、凹凸もあり単衣として着ています。


福里政子の与那国花織。染料は月橘、琉球藍、車輪梅、ガジュマル、福木、すべて与那国島の植物で染められています。

コーディネートのポイントは、花織の浮糸の藍色と日傘の刺繍の青と帯〆の色をリンクさせています。

 

瀬底島の紅型工房べにきちの「木立」と銘された紅型の麻地の帯

アカショウビン、アカヒゲ、サンコウチョウ、リュウキュウキンバト、メジロ、キビタキと南国の鳥たちが染められています。

 

 

日傘は銀座和光、バッグはスザンナハンター、草履は菱屋カレンブロッソ

 

 

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