装束は視覚的に身分を表現するという目的があって生まれました。

 

冠位十二階制が制定された時、朝廷の政が唐風の朝堂院から座礼の紫宸殿へとかわった時、武士の棟梁であった平清盛に公家の装束の着用を許した時、明治維新の欧化政策の時、大きな時代の変わり目とともに装束の転換期があります。それは視覚的に身分を表現する装束による洗脳です。

 

こうした歴史の側面からもわかりますが、階級によって装束の違いがあるというのは、士気を高め前進への意欲をあげるものといえます。

角界は階級が装束の色や形に色濃く表れ、その良さが生かされているとても貴重な場所なのです。

 

行司装束のつづきです軍配

 

<行司の階級のおさらい>
はだし行司 ◇ 序の口格行司→序二段格行司→三段目格行司→幕下格行司
格足袋行司 ◇ 十両格行司→幕内格行司
格草履行司 ◇ 三役格行司→立行司(式守伊之助)→立行司(木村庄之助)

 

●三役格行司●

 

立行司の木村庄之助が空位のため、先場所は三役格行司が横綱土俵入りの先導を努めています。

三役格行司からは印籠を身につけ土俵に上草履を履いて上がります。

【階級】三役格行司
【菊綴、房色】朱
【履物、物具】白足袋、上草履、印籠

 

 

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