文化学園大学 和装文化研究所で開催された「きもの研究会」へφ(.. )

 

経済産業省の和装振興協議会で会の司会進行を務められた近藤尚子先生からお誘いいただきました。近藤尚子先生と増井一平先生カメラ

 

増井一平先生の「日本の型紙」がテーマとお聞きしていたので、増井一平「雨音」で。この小紋は雨が多い春先や初夏に楽しめるように、単衣仕立てにしたのですが、大学の暖かい空調の中では単衣のほうが過ごしやすい。コーディネートした帯もピッタリで、冬に寒色の小紋も良いなと自己満足♡

そして皆さまに増井一平先生の作品をみていただくことができて良かったのではないかなと思っております。

講義の中でも「雨音」の型紙が登場しました♪

 

型彫師の目線による染織の技術はその用具用材に支えられつくられているというお話でした。そして手仕事が生みだす「手味」。

 

型紙をつくるための和紙の材料からできるまで。和紙の原料や透き方によって紙質が違うので昔は型彫り師が自分で手配していたとのこと。原料となる楮は西へいくほど太く短く、東へいくほど細くて長くなるのだそうです。先日、徳島で楮を甑蒸しして繊維を取り出し糸にするというワークショップを経験したばかりだったので、深く思うことがありました。

中国の印花布も型紙をつかって染められますが、防染剤を小削ぎ取るのが特徴。

 

型彫りは失敗が許されない根気が要る技で、均一に彫るためには、全ての神経を集中させつくられます。僅かな狂いも妥協もできないもの。
渋紙は6枚重ねて彫り、1番上と下は使うことができず、中4枚が使われます。

 

主型で糊を置き、その上から消し型で糊を重ね置くことで文様が完成する二枚型の型紙

 

糊がついたままの長板中形の反物

こちらが藍染めし糊が落とされた状態

 

そして、増井一平小紋の新作の型紙

「スミレ」菫色で染めてみるとか…。

「紅花」紅花色で染めてみるとか…。

五線譜がリングになっている「輪音」。

雨音は雨にちなんで水色にしたので、これは夕焼けのようなオレンジ系で染めてみたい♪

 

っと、妄想が広がります。しかし型紙は染めてこそ、きものになってこそのものなのです。

 

増井一平先生とカメラ

その作品は、その意匠も技も素晴らしいと思っています。また誂えたいです♡

 

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