「浮世絵 六代絵師の競演 〜春信•清長•歌麿•写楽•北斎•広重〜」(〜 9月29日までビックリマーク)

 

うっかりしておりました…。まだまだ会期があるものだと思い後回しにしていたレポなのですが…、会期終了まであと2日ということに、先ほど山種美術館のツィートで気がつきました━━━(゚o゚〃)━━━!!!

 

浮世絵は激しく退色しやすいため、山種美術館では素晴らしいコレクションを所蔵しているのですが、滅多に公開がされません。そして会期が短いのです。

 

家庭画報と山種美術館によるコラボレーションの特別鑑賞会へサーチ

山種美術館の山崎妙子館長によるレクチャーとギャラリートークがありました。

 

浮世絵の六代絵師といわれる、春信•清長•歌麿•写楽•北斎•広重の特徴についてチラっとまとめると(. .)φ

 

鈴木春信(1725〜1770)◇浮世絵版画の錦絵技法の創始者

鳥居清長(1752〜1815)◇八頭身の大柄な美人画は江戸のビーナスと称される

喜多川歌麿(1753〜1806)◇大首絵の美人画

葛飾北斎(1760〜1849)◇何といっても富士山!そして波

東洲斎写楽(1763〜1820 ※諸説あり)◇歌舞伎役者の大首絵

歌川広重(1797〜1858)◇東海道五十三次など風景画

 

広重の「東海道五十三次」は他の美術館や展覧会で目にすることもありますが、山種コレクションのほとんどのものが初摺りなのが見どころです。しかも画帳であったことを表す扉付き。浮世絵は初摺りと後で摺られたものには色や省略されたりと違いがあります。その違いや技法についてもパネル展示されていますので要チェックです。

 

山種美術館では、一部撮影許可のスポットがあります。

 

こちらの2点が撮影OKとなっていましたヾ(@°▽°@)ノ

 

謎の浮世絵師といわれる写楽は、阿波蜂須賀家のお抱え能楽師の斉藤十郎兵衛であるという説が有力なのだそう。能役者が歌舞伎役者を描くということが謎に秘められた要因かも…、というお話も。

 

東洲斎写楽「二代目嵐龍蔵の金貸石部金吉図」版元 蔦屋重三郎

二代目嵐龍蔵が金貸石部金吉を演じる場面

東洲斎写楽「三代目坂田半五郎の藤川水右衛門」版元 蔦屋重三郎
三代目坂田半五郎が極悪人の藤川水右衛門を演じる場面
二点どちらも「亀山の仇討ち」を元に脚色された「花菖蒲文禄曽我」の中の場面から描かれています。
 

最近では他の美術館でも来場者から広く情報を公開するという試みもあり増えてきましたが、山種美術館は雑誌とのコラボレーションの特別内覧会やブロガー内覧会を開催するなど常に時代の先端をいっています。そして何よりも、きもの姿で来場すると割引になるサービスの先駆者でもあります。きもの愛好家として心より感謝したい。

 
家庭画報9月号の浮世絵特集の中で募集された「大人の塗り絵」がロビーに展示されています。塗り絵で印象がガラッと変わるのをみることができるのも面白いです。
 
山種美術館のカフェ椿はで青山の菊家さんによる作品にちなんだ生菓子もいただきました。金粉入りのお茶付お茶
「東海道五十三次 日本橋 朝の景」にちなんだお菓子をチョイス♪
川面に橋って、なかなか思いつかないですよね。
梅酒風味の羊羹というのは、珍しい!さっぱりいただけるお菓子でした。
 
会期はあと3日!9月29日までですので、お見逃しなく。