秋雨前線に伴う雲の停滞…。このスッキリしない天気とともに、季節は秋へと移り変わります。湿度が高ければ汗をかきやすい。雨コートを着用したらさらに蒸れてしまいます。
きものは、暑い→汗をかく→お手入れが大変、となれば、着る人がいなくなるのは当たり前のことです。日常で着るものに、我慢や無理をすることや、それを人に強いる意味があるのでしょうか?
よく「きものには<しきたり>がある」といわれます。きものには<格>がありますので、正式な場であれば、場に相応しい格のある装いが求められるということは当然のことですが、それは洋装でも同じことです。
きものは四季がある日本ならではの衣裳ですので、季節感のある装いは大事にしたいところですが、昔と今では気候も気温も変化しています。一人でも多くの人がきものを着たいと思うように、まずは有識者のほうからマニュアルにとらわれない、今の気候にあった装いを提唱するべきでは…と考えています。この話題、我ながらシツコイな…と思いますが、きもの姿をブログにアップしつづけるのと同様に、「周りの眼を慣らす」ということが自分にもできる唯一のことのような気がしております。
【9月14日の装い】東京◇雨のち曇り(湿度87%) / 最低気温21℃ 最高気温26℃
西陣ポーラの井桁に水雲の絣のきもの。西陣ポーラは、オーストラリア産のウールに絹糸を螺旋状に巻きつけた壁糸仕様の糸で織られています。壁上布のようなシャリ感がある交織のサマーウールです。
腰原きもの工房の腰原英吾のパラソルの絽塩瀬の染め帯をコーディネート
HANWAYの二枚重ねの雨傘は、サマーウールと色がピッタリでした♪
絽縮緬の帯あげはメーカーは失念…^^;、帯〆は龍工房
古布コラージュの籠バッグは松枝忍、ぞうりは菱屋カレンブロッソのお誂え
久しぶりに、東郷青児記念損保ジャパン日本興和美術館へ
19世紀フランス象徴主義を代表する作家「カリエール展 〜セピア色の想い〜」が開催中(〜11月20日まで)
随分前に「ロダンとカリエール展」がありましたが、彫刻家のロダンと比べるとカリエールはあまりにも無名で、私もよく知りません。二人ともセーブルの陶器工場で働いていた共通点があり、ロダンはカリエールのデスマスクをとったとか。
カリエールはセピア色の作家ともいわれるそうですが、セピア色にぼんやり浮かび上がる影のない不思議な立体感ある作品でした。
常設展では、久しぶりにこちらの作品にも再会。さすがのインパクト!
NYで人気のイタリアン、ローズマリーにてランチ
新宿のビルの屋上には菜園があり、そこで収穫したハーブをつかっているようです。ランチタイムは大行列…。久しぶりに並びました(^o^;)